商品の強気派、相場下落で痛手-好リターン求め資金引き揚げ

リッジワース・インベストメンツの資産配分 担当ディレクター、アラン・ゲイル氏は10年前、中国のエネルギーや金 属、食料の需要拡大から利益を上げる一手段として商品に投資した。

現在では中国経済が減速し原油や穀物などあらゆる原材料が世界で 供給過剰となっており、リッジワースは運用資産430億ドル(約5 兆3000億円)のうち原材料にはほとんど投資していない。ゲイル氏は当 分、商品投資を再開する計画はない。

「マクロ面のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)が頭打ちとなっ たようだ。弱気派の出番だ」と、ゲイル氏(61)は語る。

2008年に過去最高値に達した商品価格は13年ぶりの安値に下落し、 投資家は資金の引き揚げに走っている。ブルームバーグが集計したデー タによれば、上場投資信託(ETF)の資金のうち原材料に連動するも のが占める割合は今月17日時点で2.9%と、商品下落が始まった11年末 時点の10%から低下。英バークレイズが追跡する商品関連資産は昨年末 までに、その2年前に付けたピークから38%縮小した。

世界最大の資産運用会社ブラックロックのiシェアーズ投資ストラ テジスト、ツシャール・ヤダバ氏(サンフランシスコ在勤)は「現時点 では商品以外が投資対象だ。商品のスーパーサイクル終了後、一部の顧 客が他の資産クラスでリターンを追求するのは当然だ」と指摘した。

原題:Burned by Slump, Commodity Bulls Exit in Search of Better Return(抜粋)