米HP:8-10月利益見通しは市場予想下回る-PC市場低迷

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米ヒューレット・パッカード(HP)の8 -10月(第4四半期)利益見通しはアナリストの予想を下回った。成長 見通しの改善に向けた年内の会社分割を控え、投資家の間に失望感が広 がった。

5-7月(第3四半期)の売上高はパソコン(PC)やサービス、 プリンター、ソフトウエアに至るまで大部分で減少した。20日の発表資 料によると、8-10月期の一部項目を除く利益は1株当たり92-98セン トの見通し。ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均は1ドル だった。

メグ・ホイットマン最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電 話会議で、「5-7月期はマクロ経済とIT支出の面で厳しい環境だっ た」と指摘。市場の全般的な不振と競合他社による価格攻勢により、 PCとプリンター事業では「向こう数四半期にわたる困難な環境」が見 込まれると話した。

同社は11月に、技術・サービスを企業に提供する「ヒューレット・ パッカード・エンタープライズ」と、PCやプリンターなどを消費者に 販売する「HP」の2社に分割される。市場の変化により敏感に対応す るのが狙いだが、各事業は需要の変化の影響を受けやすくもなる。調査 会社ガートナーの集計では、世界のPC出荷は新興国の消費者の購入減 少や企業のテクノロジー支出抑制を背景に4-6月に9.5%減少した。

モネス・クレスピ・ハートのアナリスト、ジェフリー・フィダカロ 氏は、PCやプリンターといったIT支出が良くない環境下で「そこそ この四半期決算だった」と述べた上で、分割後の「2社の先行きに関す る懸念が強まるだろう」とコメントした。

HPの株価は20日の時間外取引で一時4%下落。通常取引終値 は1.4%安の27.35ドルで、年初来では32%安。

3部門で減収

5-7月期純利益は8億5400万ドル(約1054億円)と、前年同期の 9億8500万ドルから13%減少した。売上高は8.1%減の253億ドル。ブル ームバーグが集計したアナリスト予想は254億ドルだった。

主要4部門のうち3部門で売上高は減少した。PC部門は前年同期 比13%減収。プリンター部門は商業需要の不振が響き、8.6%減収。サ ービス収入は11%減った。一方、エンタープライズ・グループは2%増 収。サーバーやネットワーキング事業がけん引役となった。

エンタープライズ事業の将来の売り上げ成長の要となるとみられる ソフトウエア部門の売上高は6.2%減の9億ドルだった。

HPは2015年10月通期の調整後1株利益の予想レンジを3.59-3.65 ドルと、5月に示した3.53-3.73ドルから絞り込んだ。

同社は来月、アナリスト向け説明会を開く予定で、会社分割後の財 務についてより詳細に示す見通し。

原題:HP Stumbles on Weaker PC, Corporate Demand Before Split (3)(抜粋)