米原油価格、08年の安値32ドル台に下落の可能性も-米シティ

米シティグループは、原油の供給過剰が続く 中、原油価格が世界金融危機当時の安値まで下落する可能性があるとの 見方を示した。

セス・クラインマン氏率いるシティグループのアナリストらは19 日、電子メールで送付したリポートで「需給バランスは年内を通して一 段と供給過剰に向かう見通しで、原油価格がどの水準まで下落するかが 問題となっている」と指摘。米原油価格が2008年に付けた1バレル =32.40ドルに下落することも「現実となり得る」と述べた。

シティグループは、減産に踏み切らなければ原油価格は生産者の操 業コストを下回っても下落を続ける可能性があると説明。生産停止には コストがかかり停止は恒久的となるかもしれないため「高コストは一時 的な底値の形成につながるが、容易に破られ得る」と予測した。

シティは「資本市場が神経質になりつつある」ことから資金調達が 困難となり、米シェールオイル生産はいずれ低価格に対応することにな ると予想。米国での石油リグ(掘削装置)稼働数の最近の増加について は、「ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)価格の最 近の下落と石油業界の資本へのアクセス低下の可能性により、このトレ ンドは恐らく停止するだろう」との見方を示した。

原題:U.S. Oil Could Return to 2008 Low of $32 in Citigroup View (2)(抜粋)

--取材協力:Javier Blas、Mark Shenk.