米国債:続伸、世界的な株安で逃避需要-入札で旺盛な需要

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20日の米国債相場は続伸。インフレ連動国債 (TIPS)入札ではインフレ期待が弱まる中でも需要が強く、海外の 中央銀行を含む間接入札者の落札に占める割合が過去最高となった。

株式相場の下落を背景に逃避需要が強まり、米国債は午後1時の入 札締め切り前から既に長期債を中心に上昇していた。

5年物TIPS入札(発行額160億ドル)では投資信託も含む間接 入札者の割合が76.4%と、過去最高を記録した。

バークレイズのグローバル・インフレ連動調査責任者、マイケル・ ポンド氏は「単に割安だったからだ。全般にリスクを回避する流れが続 いている」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.07%。同年債(表面利率2%、償還2025年8 月)は1/2上げて99 3/8。

30年債利回りは約7bp低下の2.74%と、4月以来の低水準に近づ いた。

オーストラリアや日本、ドイツ、英国の国債も上昇した。カザフス タンが通貨テンゲの為替相場管理を断念。新興市場経済が受けているス トレスを示す新たな例となった。

インフレ期待

通常の10年債とTIPS10年物の利回り差は1.53ポイントと、1月 以来の最小となり、インフレ期待の低下を示唆した。

米国債は月初からも上昇しており、このまま終えれば2カ月連続の 上昇となる。利上げ先送り観測が背景にある。

米連邦準備制度理事会(FRB)が19日公表した連邦公開市場委員 会(FOMC、7月28-29日開催)の議事録によれば、大半の参加者が 「政策を引き締める状況には依然達していないと判断したが、その状況 に近づきつつあるとの認識を示した」と記された。

CRTキャピタル・グループの政府債ストラテジスト、イアン・リ ンジェン氏は「議事録で金融当局が9月の会合で利上げを開始するとの 見解に深刻な疑問が生じた」と述べた。

引き締め開始後の実効フェデラルファンド(FF)金利が平 均0.375%になるとの仮定を基にすると、9月16-17日の次回FOMC で利上げが決定される確率は34%として金利先物市場は織り込んでい る。前週末は48%だった。

原題:Treasuries Gain as TIPS Draw Record Bid Amid Flight From Turmoil(抜粋)

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