人民元、IMFお墨付きの準備通貨に近づく-市場重視の措置で

中国当局による想定外の人民元切り下げは、 世界的な市場の混乱を招き、2016年米大統領選の共和党候補指名争いで トップを走るドナルド・トランプ氏からも非難を浴びた。

だが、人民元相場の設定で市場により大きな役割を認めるとした措 置によって、同国は世界の準備通貨への仲間入りに向けて駒を進めた形 だ。

人民元相場の下落で米株式市場ではS&P500種株価指数の上昇傾 向に歯止めがかかり、商品市場では売りが広がった。米国の一部の政治 家からは直ちに為替操作国として中国を批判する声が上がり、新たな通 貨戦争につながるのではないかとの懸念が台頭した。

ドルや円、ユーロなどと並んで国際通貨基金(IMF)特別引き出 し権(SDR)構成通貨への人民元採用を促したい中国当局は、11日の 人民元切り下げについて、市場にさらなる力を与えるものだとの意図を 示唆した。

IMFで中国部門の責任者を務めた経歴を持つ、コーネル大学のエ スワール・プラサド教授(貿易政策)は、同国が為替相場の弾力化に動 いたことで、SDR構成通貨への人民元採用の論拠が強まるだろうと語 った。教授は中国の最新の措置に関し、「資本勘定の自由化や為替相場 の弾力化、金利自由化といった市場重視の改革に向け、中国が緩慢なが らも着実に前進しつつあるとの他の兆しに合致している」と話した。

原題:China Edges Closer to IMF Seal of Approval With Yuan Policy Move(抜粋)

--取材協力:Andrew Mayeda.

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