豪中銀総裁が政治家に行動促す発言-改革進まずしびれ切らす

オーストラリア準備銀行(中央銀行)のグレ ン・スティーブンス総裁は任期切れまで1年余りとなった今、同国の政 治家に一言伝えたいことがある。それは「あなた方はわれわれの妨げに なっている」というものだ。

中銀の金融政策でなし得ることがもはや限界に近づく中、改革に関 する政治的コンセンサスの不在にいら立つスティーブンス総裁らは、経 済改革に関する新たなコミットメントを求め、以前よりも枠にとらわれ ない発言をしている。

豪中銀が同国経済の潜在成長率低下に歯止めをかけようと取り組む 中で求めているのは競争力向上やインフラ改善、国民に理解可能で支持 され得る改革戦略などだ。通常は政治の議論に立ち入らないようにして いる中銀にとっては新たな試みとなる。

スティーブンス総裁は6月、豪州で生産性の向上につながるような インフラの整備が進んでいないことへの失望を表明。「妨げとなってい るのはわれわれの政策決定プロセスであり、また政治的合意をまとめら れないことも一因と考えられる」と指摘した。

スティーブンス総裁の後任として有力視されているロウ副総裁は先 週、豪州は新たな資産への投資利益を引き上げる必要があると発言し た。

HSBCホールディングスの豪州担当チーフエコノミスト、ポー ル・ブロクサム氏は「金融政策は既に成長支援で多大な貢献をしてきて おり、これ以上寄与できることはあまりない」とした上で、「彼らが潜 在成長率にプラスの影響を及ぼそうとするなら、構造改革をさらに前進 させる必要があると声を上げるべきだろう」と述べた。

原題:RBA Takes to Soapbox to Prod Do-Nothing Leaders on Reform (1)(抜粋)

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