米金融当局は低インフレ率なお懸念、利上げ近づく-議事録

連邦公開市場委員会(FOMC、7月28-29 日開催)の議事録では、雇用市場の改善で約10年ぶりの利上げに近づい ていることが示唆されたが、低い状態が続いているインフレ率について 懸念が示された。

19日に公表された議事録によると、参加者は経済状況について、若 干の金利上昇に耐えられるような「段階に近づいている」と指摘した。

また利上げ時期の柔軟性を維持する一方で、2%のインフレ率目標 達成がどの程度早期に実現するかについて一段の懸念を示した。インフ レ目標は3年余り前から達成できていない。

9月に利上げするのか、あるいはインフレ率が上昇に向かっている 証拠がさら出てくるまで利上げを先送りするのかどうかは話し合われな かった。

こうした議論の流れはデータに依存するFOMCのジレンマを浮き 彫りにするものだ。失業率が5.3%で雇用市場の力強い拡大が続き、景 気拡大が7年目に入る中では、金利をゼロ付近に維持することは正当化 しがたい。一方で当局者はインフレ率が弱い数字にとどまっている時に は特に、あまりにも早急に引き締めに動くという過ちを避けたい考え だ。

米連邦準備制度の元エコノミストで、現在はジョンズ・ホプキンス 大学教授のジョナサン・ライト氏は、「インフレが目標に再び向かう道 筋にあるのかどうかに関する警戒心が強くなっていると感じた。議事録 はリソースのスラック(たるみ)縮小がインフレ率を上昇方向に大きく 押し戻すことへの懐疑的見方を表している」と説明した。

原題:Fed Still Concerned by Low Inflation as Rate Liftoff Nears (1)(抜粋)

--取材協力:Matthew Boesler.