3カ月早く1000万人突破、訪日客が7月に-中国中心に

更新日時

1月から7月までの累計の外国人訪日客数が 前年より3カ月早く1000万人を突破した。円安を背景に中国はじめアジ アの新興国を中心とした旅行客が高水準で推移。7月としても年間を通 じた単月で過去最高を記録した。

政府観光局が19日発表した7月の訪日客数は、1月からの累計で前 年同期比46.9%増の1105万8300人となった。7月単月では191万8400 人。訪日客が年間で1000万人を突破するのは3年連続。昨年は過去最高 の約1340万人で、1000万人の大台に乗ったのは10月だった。

SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは、ブルームバー グに対し「外国人観光客は日本経済の中で数少ない楽観的になれる分野 だ」と指摘。「観光先進国のフランスや中国などと比較すると、訪日外 国人数が伸びる余地は大いにある」とみている。

観光局は、外国人観光客の好調な伸びの要因について、航空路線の 拡大やクルーズ船の寄航増加、査証免除や要件緩和に加えて、昨年10月 から化粧品などに対象を広げた消費税免税制度の拡充を挙げている。

年間1800万人超の見込み

7月末までの累計で一番多いのは、中国人の275万5500人で前年に 比べて113.8%増。韓国が41.7%増の216万3100人、台湾が29%増の215 万4300人と続いた。政府は東京オリンピックが開催される2020年までに 年間2000万人の外国人観光客の入国を目指している。

東京や大阪などで観光バスに大挙して乗り込み、家電や高級ブラン ド品を大量に買う中国人などの姿は「爆買い」という言葉とともにおな じみの光景になりつつある。中国はここにきて経済が変調を来してお り、今後の日本への観光客の動向が注目される。

観光庁の久保成人長官は同日午後の会見で、「特段の外的要因がな ければ通年で1800万人を超える」との見通しを示した。中国の経済減速 が中国人観光客に与える影響については「現地からの情報では訪日ツア ーへの特段の影響は見られない。国内の業界関係者も消費動向に特段の 変化は見られるとは聞いていない」としながらも、「注意していきた い」と語った。

--取材協力:岩本正明.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE