米国債:反発、FOMC議事録で9月利上げの可能性が低下

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19日の米国債相場は反発。2年債利回りは約 2週間ぶりの大幅低下となった。午後に公表された7月の連邦公開市場 委員会(FOMC)議事録で9月の利上げ観測が弱まった。

議事録では、大半の参加者が「政策を引き締める状況には依然達し ていないと判断したが、その状況に近づきつつあるとの認識を示した」 と記された。株式や原油相場の下落も国債の買い材料。金利先物市場が 示唆する9月の利上げ確率は40%未満。

三菱UFJセキュリティーズUSAの米金利戦略ディレクター、ジ ョン・ハーマン氏は「FOMCは9月利上げから手を引きつつある。十 分な根拠を得ていないとなお判断しているようだ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時前後に10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の2.13%。同年債(表面利率2%、償還2025年8月) は5/8上げて98 27/32。

金融政策の見通しに最も敏感な2年債利回りは約6bp低下 の0.66%と、7月31日以来の大幅な下げとなった。

9月16-17日の次回FOMCで利上げが決定される確率は約36%と して金利先物市場に反映されている。この日は50%前後となる場面もあ った。利上げ確率は引き締め開始後の実効フェデラルファンド(FF) 金利が平均0.375%になるとの仮定が基になっている。

「長期債を買うべきだ」

ノバスコシア銀行の資本市場戦略ディレクター、ガイ・ヘーゼルマ ン氏は議事録公表後にまとめた調査リポートで、「長期債を買うべき だ」と指摘。「4週間後の政策についてこの日の議事録はほとんど情報 を示していない」との見方を示した。

商品価格が下落し、世界経済が減速しているとの懸念がある中、 FOMCがインフレ率を押し上げる能力について懐疑的な見方が投資家 の間で広がっている。当局のインフレ目標は2%。

通常の10年債とインフレ連動国債10年物の利回り差は一時、1.55ポ イントと1月以降で最小となり、インフレ期待の弱まりを示唆した。

米労働省の発表によると、7月の消費者物価指数(CPI、季 節 調整済み)は前月比で0.1%上昇と、前月の0.3%上昇から伸びが鈍化し た。ブルームバーグがまとめたエコノミスト78人の予想では0.2%の上 昇だった。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジスト、 ガイ・リーバス氏(フィラデルフィア在勤)は「インフレ率が2%に向 けて上昇するとの期待はあるが、それを示唆する経済指標はない」と述 べた。

原題:Treasuries Gain as Fed Minutes Lead to Reduced Bets on September(抜粋)