今から海に行く人のために、サメに出会った時の生き残り術

サメと人間の「巡り合い」についてのデータ ベース、グローバル・シャーク・アタック・ファイル(GSAF)は引 き込まれる読み物だ。

サーフィンの世界チャンピオン、ミック・ファニング氏が先月ホオ ジロザメに出くわして以来、サメのニュースは引きも切らない。

オーストラリアの東沿岸では巨大なイタチザメが捕まった。東京の 近くの海水浴場は2メートル超のサメが現れ閉鎖された。行方不明だっ たマレーシア航空370便の機体の破片が見つかったインド洋の島の周辺 はあまりにサメが多いので2年前にサーフィンが禁止された。「シャー クネード」(竜巻に乗ってサメが襲ってくるというTV映画)が現実に なったのかと思うほどだ。

GSAFには西暦5年までさかのぼる計1万6855件のサメと人間の 出会いのデータが納められている。このデータの管理責任者ラルフ・コ リアー氏は正真正銘のサメの専門家だ。1960年代からサメを研究し、ホ オジロザメが相手を襲う時に「目をむく」ところを初めて記録した。同 氏によれば、サメに襲われる事件は年間100件前後で、30年代に比べて 2倍近くに増えている。これは海に入る人間が増えたせいで、サメの嗜 好(しこう)の変化によるものではないと同氏は説明した。

「サメは何千年も前からそこにいるのであって、最近になってサー ファーのそばへ来るようになったわけではない。人間が彼らの家に入っ てきたので様子を見に来るのだ」と同氏は語った。

様子を見るついでにちょっと味見もするらしい。コリアー氏による と、サメが人間をかむのはたいてい好奇心からだという。今年に入っ て20回もサメ事件があり2人が死亡したオーストラリアでは、そんなこ とを確認している余裕はサーファーにない。彼らはサメ退治を主張して いるが、コリアー氏によればサメは広範囲を動き回るので効果はない。

用心して、以前にサメが出没したビーチでは泳がない、光るものは 小魚のように見えるので宝石類は外す、水が濁っている所ヘは行かな い、一人で泳がない、傷ついた動物のようにバシャバシャしない、サメ のエサになる動物に注意する、アシカたちが一目散に逃げ出したらすぐ 水から上がる。これが同氏のアドバイスだ。

ちなみに、GSAFによれば素手でサメを撃退したのはファニング 氏が最初ではない。1966年にイタリアで、2005年にハワイのマウイ島 で、撃退した事例がある。

原題:Shark Attack! What to Do When Jaws Comes Chomping: Opening Line(抜粋)