野村HD株買い増し、米ハリス-海外事業の効率化を、さもなくば撤退

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野村ホールディングス株を買い増している米 運用会社ハリス・アソシエイツのデービッド・ヘロー最高投資責任者 (CIO)は、野村の海外事業に関して、黒字化できない業務は撤退も 考えるべきだとの考えを明らかにした。

同氏は、取材に対して電子メールで回答し、野村の海外事業につい て「中長期的に見てリスク調整後の資本コストに見合う分だけ稼げるの であれば、維持するべきだ」との見解を示したが、「もしそれができな ければ、撤退するべきだ」とも指摘した。

ヘロー氏によると、ハリスは直近9カ月で徐々に野村株を買い増し ており、現在の持ち株比率は約4.5%。割安な時に「クオリティ・ビジ ネス」に投資する戦略に沿ったものだという。ブルームバーグのデータ によると、ハリスはこのほかに大和証券グループ本社の筆頭株主となっ ている。

前期(2015年3月期)の野村HDの海外拠点税引き前損益は、訴訟 関連の引当金を積んだこともあり、5期連続の赤字となった。4-6月 (第1四半期)は27億円の黒字に改善した。同社は今期は、海外の税前 利益目標として500億円を掲げている。先週には欧州のグローバルマー ケッツ業務で60人規模の人員削減が関係者の話で明らかになっている。

ハリスの6月末時点の運用資産は1350億ドル(約16兆4153億円)。 運用調査会社モーニングスターは10年に、ヘロー氏を10年間で最高の運 用成績を挙げた海外株式ファンドマネージャーに選んだ。

野村の広報担当はコメントを控えた。野村HD株の19日終値は年初 来22%高の840.5円だった。

--取材協力:日向貴彦.

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