タイ当局への圧力強まる-バンコク爆発事件が観光業を直撃

タイの首都バンコクで17日発生した爆発事件 を受けて、海外からは渡航に関する勧告や旅行の中止が相次いでいる。 タイ経済の頼みの綱である観光業が打撃を受けることで、当局に対し信 頼回復と景気刺激を求める圧力が強まりそうだ。

米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は18日、向こう2- 3四半期の観光業の低迷によって恐らくタイの経済成長は損なわれると 予想するとともに、今回の爆発事件はこの10年間に起きた過去の事件と 比べより長期にわたって観光客数に影響を及ぼす可能性があるとの見方 を示した。観光関連株は過去最大の下げを演じ、通貨バーツは2009年4 月以来の安値に接近している。

クレディ・スイス・グループのエコノミスト、サンティタン・サテ ィラタイ氏(シンガポール在勤)は、「観光業はタイ経済の成長にとっ て十分に機能している最後のエンジンだ」と指摘。「特に中国からの観 光客が敏感に反応しており、年後半の成長は鈍化する可能性がある」と して、政府は大規模な財政刺激策を打ち出す必要があると述べた。

昨年は約2500万人の外国人旅行者がタイを訪れている。バンコク中 心部での爆発事件では少なくとも20人が死亡し、香港と米国、英国は渡 航に関する勧告を発表。タイ経済の約10%を占める観光業は現在、脅威 にさらされている。

アバディーン・アセット・マネジメントのアディセップ・バナブリ クシャ最高投資責任者(バンコク在勤)は18日、観光部門は短期的 に10%落ち込む可能性があると予想。香港の旅行各社は安全面を理由に 8月末までバンコクへの全ての団体旅行を中止することで合意したと、 香港旅遊業議会(TIC)のエグゼクティブディレクター、董燿中氏は 話している。

原題:Blast Raises Pressure for Thai Stimulus as Growth Pillars Tumble(抜粋)

--取材協力:Anuchit Nguyen、Suttinee Yuvejwattana、Livia Yap、Annie Lee、Haixing Jin.