バンコク爆発、少なくとも20人死亡-米・日大使館付近で警戒

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タイの首都バンコクの繁華街で17日発生した 爆発事件で、同国当局は監視カメラに映っていた不審な人物を捜索して いる。プラユット首相が18日明らかにした。同事件ではこれまでに外国 人を含む少なくとも20人が死亡した。

観光客も多く訪れるヒンズー教のエラワン廟(びょう)の近く、シ ョッピングセンターやホテルの立ち並ぶ場所で夕方起きた事件は外国人 が標的だったことをうかがわせると、ウドムデート陸軍司令官が語っ た。バンコクでは18日にも賑やかな埠頭で爆発騒ぎがあった。水中での 爆発で大きな水しぶきが上がったが、けが人の報告はない。

17日の事件の犠牲者には中国、香港、シンガポール、マレーシア人 らが含まれていた。負傷者は123人に上り68人がまだ病院で治療を受け ているとバンコク救急医療サービスが18日夕に明らかにした。

プラユット首相は記者団に対し、「犯人はまだ最終特定できていな い」とし、「国内政治か国際問題絡みかという2つの可能性が考えられ るが、いかなる可能性も排除しない」と語った。

政情不安が続いた同国でのテロ再燃が懸念されている。2014年5月 のクーデターではタクシン元首相が支持する政権が倒れたが、同元首相 と関係の深い政党が過去5回の選挙で勝利し、元首相を王室への脅威と 見なす勢力から反発を招いている。

警察は監視カメラの映像を公開。ぼさぼさの髪に黄色いTシャツの 男性らしい人物がバックパックを背負ってエラワン廟に入っていき、バ ックパックを降ろしてゆっくり歩み去るところが映っている。

17日の事件発生時、金融市場での取引は既に終了していた。18日は 通貨バーツが0.5%安、タイ株の指標のSET指数は2.6%安で引けた。 観光・娯楽関連株が売られた。

米国と日本の大使館近辺のオフィスビルは夜の間に保安のための柵 を設置し、18日は車両のチェックを実施した。一部企業は従業員を早い 時間に帰宅させた。18日に閉鎖されていた数百校の学校は19日に再開す る。

原題:Thai Authorities Hunt for Bomb Suspects Seen on Footage (2)(抜粋)

--取材協力:Anuchit Nguyen、Supunnabul Suwannakij.