女性の性欲促進剤、米国で初めて発売へ-食品医薬品局が承認

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米食品医薬品局(FDA)は18日、女性の性 的欲求低下障害の治療薬を承認した。女性用の性欲促進剤が初めて米国 で発売されることになった。

FDAの発表資料によると、スプラウト・ファーマシューティカル ズが「フリバンセリン」(商品名Addyi)を販売する。同治療薬は 閉経前で性欲低下障害の女性が対象。

FDAは2013年、顕著な効能が見られないとして同薬を承認しなか ったが、その後一部の医師や研究者らから性差別的だと非難された。米 ファイザーの男性向け性機能障害治療薬「バイアグラ」は1998年に当局 から承認された後、売れ行きを伸ばした。昨年の売上高は16億9000万ド ル(約2100億円)。

スプラウトのシンディー・ホワイトヘッド最高経営責任者 (CEO)は電話インタビューで、「これは女性の性的健康の転換点 だ。願わくば女性のヘルスケア全般の転換点にもなってほしい」と発 言。「われわれの突破口が多様な治療法に道を開くことを望む」と語っ た。

同社は10月17日までにフリバンセリンを発売する意向。ホワイトヘ ッドCEOによると、価格はバイアグラ1カ月分の約350-400ドル前後 になる見通し。

満足得た回数

同CEOによれば、治験でフリバンセリンを服用した患者は偽薬を 服用した患者と比べ、満足を得た性行為の回数の増加が月当たり0.5- 1回(中央値)多かった。治験開始時の満足を得た回数は2-3回だっ たが、中には月平均6-8回増えた女性もいたという。

別の女性向け性欲促進剤を開発中の米パラティン・テクノロジーズ のカール・スパナCEOは、現在約200万人の女性が性欲低下障害の治 療を求めており、フリバンセリンが発売されればその数はさらに増える だろうと述べた。

現在、試験の最終段階にあるパラティンの治療薬は、毎晩就寝前に 服用しなければならないフリバンセリンとは異なり、バイアグラのよう に必要な時に服用する。同社は患者数200万人というデータに基づき、 女性向け性欲低下治療薬の市場規模は年13億ドルになり得ると推定して いる。

原題:Female Sex-Drive Pill Wins Approval in First for U.S. Women (2)(抜粋)