長期金利が1週ぶり低水準から上昇、高値警戒感で-超長期債にも売り

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債券市場では長期金利が上昇した。国内株式 相場の下落や、日本銀行がきょう実施した国債買い入れオペの結果を受 けていったんは1週間ぶり低水準まで買われた後、反動の売りが優勢と なった。超長期債利回りは約3カ月ぶり低水準から上昇に転じた。

19日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の339回 債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と横ば いの0.37%で始まり、いったん0.5ベーシスポイント(bp)高い0.375%を 付けた。午後に入ると一時0.365%と12日以来の水準に低下し、その後 は0.375%に上昇している。

20年物の153回債利回りは午後に入ると一時1.5bp低い1.125%と、 新発債としては5月1日以来の低水準を記録。その後は水準を切り上 げ、1.15%に上昇。30年物の47回債利回りも1.5bp低い1.38%と、新発 債として5月1日以来の水準まで下げた後、1.40%を付けている。

SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「10年超の日 銀買いオペがきょうも含めて月内3回と集中する一方、前日の20年債入 札を通過して実質的には超長期債の供給に一服感があり、需給面で下支 えされる」と述べた。ただ、「日銀オペの結果は強かったものの、買い 手は日銀だけで実需の買いがなかなか付いて行けない状況。高値警戒感 もある水準で、売りが出たのではないか」と説明した。

長期国債先物市場で、中心限月9月物は前日比2銭安の147円92銭 で開始し、いったん147円87銭まで下落。その後は水準を切り上げ、午 後の取引開始後に一時148円03銭と、日中取引ベースで12日以来の水準 に上昇した。取引終了前に再びマイナス圏となった後、持ち直して結局 は横ばいの147円94銭で引けた。

日銀が実施した長期国債買い入れオペ3本(総額7800億円)の結果 によると、残存期間5年超10年以下、10年超25年以下の応札倍率が前回 から低下した。一方、25年超は上昇した。

みずほ証券の丹治倫敦シニア債券ストラテジストは、午後の開始後 の堅調な推移について、「昨日の20年債入札を金利水準がそれほど高く ないにもかかわらず、順調に通過したので、買い安心感が広がってい る。中国経済の減速と周辺国への波及、原油安などから、世界的に長い 年限の金利に下押し圧力が掛かっている」と話していた。

18日の米債券相場は下落。10年国債利回りは前日比2bp上昇 の2.20%程度となった。7月の米住宅着工件数がほぼ8年ぶりの水準に 増加したことを受けて売りが優勢だった。一方、米株相場は下落。住宅 着工件数は明るい内容だったが、資源価格の下落が進む中で、中国など 途上国の成長減速をめぐる懸念が広がった。

この日の東京株式相場は大幅下落。TOPIXは前日比1.4%安 の1648.48で引けた。日経平均株価の終値は331円84銭安の2万222円63 銭だった。

--取材協力:池田祐美.

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