タカタ:リコール拡大、国内でも交換部品不足の恐れ-国交省

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タカタ製エアバッグをめぐる自動車リコール が拡大するなか、国内でも今後交換部品の供給が不足する可能性が出て いる。リコールを管轄する国土交通省の担当者が明らかにした。

国交省のまとめによると、現在までに国内で届け出られたタカタ製 エアバッグに関連するリコールは976万5831台。昨年12月16日時点の3 倍近くに増えている。原因を特定できないが不具合リスクがあるため、 自主的に回収してインフレータ(膨張装置)を交換する「予防的リコー ル」が急増していることが背景にある。

国交省自動車局リコール監理室の佐橋真人室長は14日のインタビュ ーで、予防的措置を中心にリコールが急増する中、これまで順調に調達 できていた交換部品について、絶対数的には全数確保できているわけで はないと述べた。交換部品がすぐに手に入らないケースが起こりうる可 能性もあることから、リコール作業の実施状況を注視していくという。

5月末時点の改修率は通常のリコールで82%、予防的リコール も66%で全体としては79%だった。その後の約2カ月間で約429万台の 車両が新たに予防的リコールの対象となった結果、佐橋氏によると、全 体的な改修率は30%台まで低下している。

佐橋氏によると、交換作業のペース自体は落ちていないとし、自動 車メーカーには生産時期の古いものなどリスクが高いと考えられる部分 から優先して取り組むよう指示していると述べた。また、リスクがより 高いと考えられる通常リコールの未回収分約46万台の交換部品について は既に確保できていると話した。

代替部品増産

タカタ製のエアバッグをめぐる不具合では、ホンダなど自動車メー カーが世界で4000万台以上のリコールを届け出ている。国内では6月、 日産自動車のリコール対象車で走行中にエアバッグが異常展開する事例 があった。

タカタは交換用部品の増産に取り組み、一部は競合他社へも委託し ている。同社がこのほど米運輸当局に送付した文書で、スウェーデンの オートリブや米TRW、ダイセルなどの競合他社に基幹部品であるイン フレータの生産を委託し、代替部品全体に占める他社製の割合は現状の 約50%から来年3月までに68%に上昇するとの見通しを示していた。

タカタ株は19日終値で、前日比1.1%安の1385円となり、年初来 で5.2%の下落となっている。

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