米国株:下落、資源安で途上国不安が広がる-住宅着工は堅調

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18日の米株式相場は下落。朝方発表された住 宅着工件数は明るい内容だったが、資源価格の下落が進む中で、中国な ど途上国の成長減速をめぐる懸念が広がった。

フリーポート・マクモランが安い。銅相場の値下がりを受けた。ウ ォルマート・ストアーズも下落。通期の利益予想の下方修正が嫌気され た。ホーム・デポは上昇。通期利益見通しの上方修正を好感した。住宅 建設株は続伸。レナーやトール・ブラザーズの上げが目立った。

S&P500種株価指数は前日比0.3%安の2096.92。ダウ工業株30種 平均は0.2%安の17511.34ドル。

マックイーン・ボール・アンド・アソシエイツ(ペンシルベニア州 ベスレヘム)の最高投資責任者(CIO)、ビル・シュルツ氏は「中国 の動向がニュースの中心となっており、個人消費をめぐる懸念も見られ る」と、「こうした経済情勢や企業決算が安定するまで、株式相場は行 きつ戻りつの展開が続くだろう」と述べた。

商品市場では銅相場が下げを主導。世界的な燃料の供給過剰が根強 く続き、中国経済にはさらなる向かい風が吹くとの観測が背景にある。 中国は1週間前、1994年以降では初めてとなる人民元の切り下げを実施 して世界の投資家を驚かせ、中国当局が経済減速への対応に苦慮してい るとの懸念を高めた。

利上げ見通し

米連邦準備制度理事会(FRB)は19日に連邦公開市場委員会 (FOMC、7月28-29日開催)の議事録を公表する。ブルームバーグ がまとめた先物取引のデータによれば、市場に織り込まれている9月会 合での利上げ確率は約48%、先週の約50%から低下している。

S&P500種の取引レンジは過去90年間で最小となっており、過 去100日間の平均近くで推移している。

ジャニー・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジス ト、マーク・ルッシニ氏は「今の相場にはどちらの方向にも明確なけん 引力はない」とし、「市場との距離感が感じられ、なかなか投資しづら い雰囲気になっている。同時に十分な売り圧力も起きていない。経済の 力強さと利益の伸びはまずまずだと市場は考えているためだ」と続け た。

S&P500種は前日0.5%上昇。ニューヨーク連銀地区の8月の製造 業景況指数は低調だったものの、その後発表された住宅市場指数が上昇 し、相場が反転した。

この日発表された7月の米住宅着工件数は、ほぼ8年ぶり高水準に 増加。S&P500種の住宅建設株指数は2.1%上昇した。

ホーム・デポは2.6%上昇し、上場来最高値。一方でウォルマート は5月以降で最大の下げ。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 ( VIX)は5.9%上昇して13.79。

S&P500種の業種別10指数では8指数が下落。情報技術や素材株 の指数の下げが目立った。

原題:U.S. Stocks Drop as Commodities Slump Overshadows Housing Data(抜粋)

--取材協力:Roxana Zega.

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