原油強気派、痛手深まる見通し-資源国通貨安で供給過剰拡大

原油市場が7月としては過去最低のパフォー マンスを示したことで打撃を受けた強気派は、さらなる痛手を負う可能 性がある。資源国通貨の下落により生産コストが低下しているためだ。

世界2位の産油国ロシアと4位のカナダの掘削各社は、経費の大半 が自国通貨建てである一方、米ドル建てで原油を売却している。カナ ダ・ドルは今月、米ドルに対し11年ぶりの安値に下落。ロシアのルーブ ルは半年ぶりの安値近辺で推移している。

米ドル建ての原油価格が2014年6月以降60%下落しているにもかか わらず、米国の原油生産は減少しておらず、40年ぶりの高水準に近くな っている。イラクは過去最大のペースで生産し、ロシアの生産は今年、 ソ連崩壊後の高水準に達した。国際エネルギー機関(IEA)は今月12 日のリポートで、世界の石油供給過剰が来年末まで続くとの見通しを示 した。

ソシエテ・ジェネラルの石油市場調査責任者マイク・ウィットナー 氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで「原油と金、銅を中心と した商品市場全般の下落が資源国通貨に深刻な打撃を与えている」と指 摘。「これらの国々の通貨が米ドルに対して下落すればするほど、コス トは低下する。それが商品価格にさらなる下押し圧力をかけ悪循環が強 まっている」と述べた。

原題:Oil-Bull Agony Prolonged as Commodity Currency Drop Extends Glut(抜粋)

--取材協力:Lananh Nguyen、Rachel Evans、Dan Murtaugh.

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