報われないユーロ・ドル取引-米利上げペースめぐる観測で停滞

世界で最も広く利用されている通貨ペアであ るドルとユーロの取引が投資家にとって報われない仕事になっている。

ユーロは6月下旬以降、対ドルで50日線(1.1082ドル)と100日線 (1.1047ドル)に近い1ユーロ=1.10ドル付近で推移している。ドルは 中国の景気減速や商品安を材料に、7-9月(第3四半期)に入ってか ら大半の主要通貨に対して上昇している。ただ、同じ期間のユーロに対 する値動きは、欧州の成長の兆しや米金融当局が時間をかけて政策金利 を引き上げていくとの観測を背景に小幅なものにとどまっている。

ドイツ銀行のストラテジスト、ダニエル・ブレホン氏(ニューヨー ク在勤)は同行としては9月の米利上げを予想していると説明した上 で、金利引き上げの方法については「極めてゆっくりとしたペースとな り、追加の利上げに動く前に6カ月間は様子見する」との見方を示し た。同氏はさらに、ユーロ圏では経常黒字の増加が続いており、成長も やや改善している点を指摘した。

ドルはニューヨーク時間17日午後5時(日本時間18日午前6時)現 在、0.3%高の1ユーロ=1.1078ドル。対円ではほぼ変わらずの1ドル =124円39銭。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇し て1210.39。

コメルツ銀行のデータによると、1ユーロ=1.10ドル付近の買い注 文と売り注文の厚さはほぼ均衡している。

原題:World’s Biggest Currency Trade Is Stuck in a Fed-Induced Rut(抜粋)

--取材協力:Kevin Buckland、Lukanyo Mnyanda.

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