金市場に強気のカナダのゴールドコープ、金山拡張に意欲

イアン・テルファー氏は、エレノアと名付け られた20億ドル(約2500億円)規模の新金山の誇り高き父親のような存 在だ。

カナダのモントリオールの北方500マイル(約805キロメートル)に 位置するジェームズ湾の岩がちな海岸近くにあるエレノア金山は、世界 の金価格が下落していることを考えれば、問題児のように思えるかもし れない。

しかし金市場関係者にとって不遇なこの局面で、カナダの産金会社 ゴールドコープの会長を務めるテルファー氏は、金が流行から外れつつ あるという指摘を一蹴。「数千年にわたって人々は金を保有したがって きた」と語る。

当面、金市場は活気に欠ける状況だ。2011年以降、金相場は概して 一つの方向に向かっていた。それは下落だ。相場は1オンス=1900ドル を超える高値から1100ドル近辺に下げた。その過程で、究極の安全な投 資先という地位を少なくとも幾分かは失った。

エレノア金山を初めて訪れたテルファー氏はひるんでいない。他の 産金会社が資産売却やリスク軽減のためのパートナー探しによって相場 低迷に対応する中、ゴールドコープは同金山のほかメキシコとアルゼン チンで1カ所ずつ大規模な拡張を手掛け、5年間に数十億ドル規模のプ ロジェクト3件を進めている。

「私は金事業に35年間携わっている。この事業には浮き沈みがある が、常に回復する」と同氏は話す

テルファー氏が正しければ、15年前に金相場が300ドル近辺で低迷 していた局面で倍賭けした時のように再び成功を手に入れることにな る。間違っていれば、エレノア金山をはじめとするゴールドコープの事 業拡張能力と、同社がこれまで勝ち得てきた鋭い先見性についての評判 は打撃を受けよう。

原題:The Gold Bull of the Great White North Is Ready to Mine More (2)(抜粋)