ドイツ銀共同CEO、債券トレーディングにメス-縮小加速か

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ドイツ銀行のジョン・ クライアン共同最高 経営責任者(CEO)は、前任のアンシュー・ジェイン氏が築き上げた 債券トレーディング事業にメスを入れた。収益力と資本の強化に取り組 む。

ブルームバーグが入手した社内文書によれば、債券トレーディング 部門のアジアの上級幹部、マイケル・オーミキア氏が、事業を統括する 執行委員会を率いる。部門で提供する金融商品とサービスを6つの主要 グループに分け、そのうち3グループの責任者はコーポレートバンキン グ・セキュリティーズ共同責任者のコリン・ファン氏の直属となる。

先月就任したクライアン共同CEO(54)は、不祥事に絡むコスト が膨らむ中で投資銀行部門を縮小する方針を示した。厳格な資本規則と 債券トレーディング収入の低迷も事業再編を迫っている。

北ドイツ州立銀行のアナリスト、ミヒャエル・ゾイフェルト氏は、 債券トレーディングは「大きな収益源だったが、これを縮小して恒常的 に利益の出る事業に集中する時が来た」と指摘。ドイツ銀は同事業の 「回復を待っていたがそれは起こらなかった。クライアン氏はこの事業 に強い愛着を持っていた前任者にできなかった大なたを振るえるかもし れない」と話した。

ドイツ銀の内部文書によると、アーメット・アリンク氏が外国為替 業務を引き続き統括し、トム・ハートネット氏とサム・ウィスニア氏も 金利トレーディング責任者にとどまる。トム・ハンフリー氏はフローク レジットとディストレスト商品の暫定責任者となる。

ジョー・ランダッツォ氏はグローバル・リクイディティ・マネジメ ント、野村ホールディングス出身のミシェル・ニール氏は債券市場スト ラクチャーおよび上場デリバティブ(金融派生商品)と決済、デービッ ド・リン氏はアジア太平洋地域の債券・為替業務をそれぞれ統括する。

ファン氏は先週行員に配布された同文書で、「この新たなガバナン ス体制によって金融商品ごとの説明責任が明確になると同時に効率性も 向上し、全ての金融商品で優れた業務遂行が可能になる」と説明してい る。

文書によれば、執行委員会は戦略、コスト、人事、不正防止、管理 などに集中する。6つのグループもそれぞれの小委員会でリスクと収 入、金融リソースを管理する。

クライアン氏はジェイン氏がユルゲン・フィッチェン共同CEOと ともに策定した戦略を引き継いだ。その戦略の中でドイツ銀は投資銀行 を2018年末までに最大17%縮小することを計画している。リチャード・ バーンズ氏らスタンダード・アンド・プアーズのアナリストは18日のリ ポートで、「新経営陣はこの戦略の実践を加速させるとともに範囲も拡 大させる公算が大きい」と指摘した。

原題:Deutsche Bank Tackles Debt-Trading Unit as Cryan Seeks Cost Cuts(抜粋) Deutsche Bank Tackles Debt-Trading Unit as Cryan Seeks Cuts (1)