ドルは124円台前半、米FOMC議事録控えタカ派期待が下支え

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東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ド ル=124円台前半で推移。7月に開かれた米連邦公開市場委員会 (FOMC)の議事録公表を19日に控え、タカ派的な内容への期待感か ら、ドルが底堅さを維持した。

18日午後3時42分現在のドル・円相場は124円38銭付近。一時は124 円51銭までドル高が進んだ。前日の海外市場では、8月のニューヨーク 連銀地区の製造業景況指数が2009年4月以来の水準に低下したことを受 け、124円22銭まで下落する場面もあったが、下値は限定的だった。

三井住友銀行市場営業部為替トレーディンググループの呉田真二グ ループ長は、7月のFOMCで、「利上げの前提条件としては、ハード ルが下がった」とし、議事録に関して「市場はタカ派的な内容を期待し ている」と指摘。「焦点が来月のFOMCで利上げできるかというとこ ろにだんだん絞られてきたという状況の中で、ドルがじわりじわりと底 固めする動きになっている」と話す。

19日には米連邦準備制度理事会(FRB)が7月28、29日に開催さ れたFOMCの議事録を公表する。同会合の声明文では、利上げを正当 化する条件として、「労働市場がさらに幾分か改善する」と確信した場 合とし、「幾分か」という1語を加えた。

IG証券の石川順一マーケットアナリストは、「米2年債利回りが 低下しているものの、0.7%台を維持している」とし、「利上げ期待が しぼんだとは言い難い」と指摘。世界的に金融緩和レースが続く中で、 米国が最も出口に近い状況下では、ドル買い基調に変化はないと話す。

この日の米国時間には、7月の住宅着工件数が発表される。三井住 友銀の呉田氏は、「強い数字への期待感からドル買いの動きになってい る」面もあると言う。

IG証の石川氏は、「指標結果を受けた米株の動向に注意が必要」 とし、良好な内容となった場合に市場が株高で反応すれば、ドル買いに つながる半面、利上げ懸念で株が売られれば、リスク回避圧力が強まる 可能性があるとみる。

--取材協力:大塚美佳.

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