NY外為:ドルが対ユーロで値動き停滞、緩慢な米利上げ観測

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ニューヨーク外国為替市場では対ユーロでの ドルの値動きが停滞し、投資家にとってはありがたくない展開が続いて いる。

ドルは6月後半からユーロに対して、短期・中期的平均値である1 ユーロ=1.10ドル付近で推移している。中国の景気減速や商品の値下が りで、ドルは今四半期は主要通貨に対して上昇しているものの、ユーロ に対する値動きは小幅にとどまっている。欧州に成長の兆しが見られる 一方で、米金融当局は利上げに時間をかけるとの見方が背景だ。

ドイツ銀行のストラテジスト、ダニエル・ブレホン氏(ニューヨー ク在勤)は「当社の見通しでは9月に利上げがある。だが非常に緩やか な利上げペースとなり、次の引き上げまで6カ月間は様子見の展開にな るとみている」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対ユーロで0.3%上げて1 ユーロ=1.1078ドル。対円ではほぼ変わらずの1ドル=124円39銭。ブ ルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇して1210.39。

ユーロは50日および100日移動平均付近で推移している。水準はそ れぞれ1.1087ドルと1.1044ドル。コメルツ銀のまとめたデータによる と、1ユーロ=1.10ドルでの買い・売り注文の密度はほぼ等しい。

欧州の貿易収支

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が17日発表したユーロ 圏の貿易収支によると、6月は219億ユーロの黒字だった。

ブルームバーグのデータによれば、利上げ後に実効フェデラルファ ンド(FF)金利が平均0.375%になるとの仮定に基づけば、9月会合 での利上げ確率は48%とFF金利先物市場に反映されている。7日に は54%だった。

米資産運用会社ルーミス・セイレスのダン・ファス氏はドル指数が 年初から7%上昇しているものの、ドルの強気派には転じていない。

米ドルがカナダ・ドル、ニュージーランド(NZ)ドル、オースト ラリア・ドルなどに対して上昇していることで、同氏の「ルーミス・セ イレス・ボンド・ファンド」の今年の運用成績はこのままだと、2008年 以来最悪となりそうだ。

ファス氏はボストンのオフィスから電話取材に答え、「上昇が続い ていても、全く新しいパラダイムが存在しない限り、最終的には上昇の 動きは止まる」と述べた。

原題:World’s Biggest Currency Trade Is Stuck in a Fed-Induced Rut(抜粋)

--取材協力:Kevin Buckland.

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