米国債:4日ぶりに上昇、商品下落でインフレ見通し弱まる

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17日の米国債相場は4営業日ぶりに上昇。商 品相場の下落を受けて、インフレ見通しが弱まり、債券需要が高まっ た。

8月のニューヨーク連銀地区の製造業景況指数がリセッション(景 気後退)以来の深い落ち込みになると、国債は上げ幅を拡大した。ブル ームバーグの商品指数は2002年前半以来の水準に低下し、インフレ期待 を押し下げた。

RBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、エドワード・ア クトン氏は「利回りの低下トレンドは続いている。主因は商品相場だ」 と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下の2.17%。利回りは前週末までの3営業日で6bp上昇 していた。同年債(表面利率2%、償還2025年8月)は前営業日比1/4 高の98 1/2。

ニューヨーク連銀が発表した8月の同地区の製造業景況指数はマイ ナス14.9と、2009年4月以来の最低。前月はプラス3.9だった。同指数 はゼロが景況の拡大と縮小の境目を示す。

ブルームバーグ商品指数は5営業日連続で低下し、この日は0.4% 下げた。

インフレ期待

インフレ期待が弱まっており、2年債と10年債の利回り差は過去1 カ月、縮小傾向にある。この日は146bp。年初来で最大は7月13日 の178bpだった。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債 トレーディング責任者、トム・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は「景 気の弱さが基本的な材料だ。世界中の債券市場で自然に買いが入ってい る」と語った。

利上げ開始後の実効フェデラルファンド(FF)金利が平均 で0.375%と仮定すると、9月16-17日の米連邦公開市場委員会 (FOMC)で利上げが決定される確率は48%として金利先物市場に反 映されている。

今週はミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁とサンフランシスコ連 銀のウィリアムズ総裁が講演する予定。19日には7月28-29日開催の FOMC議事録が公表される。同日朝には消費者物価指数(CPI)も 発表される。

原題:Treasuries Gain as Drop in Commodities Damps Inflation Outlook(抜粋)

--取材協力:Anooja Debnath、Chikako Mogi.

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