ファス氏、ドル強気派への転換を拒否-運用成績は低迷でも

ドルは今年に入って上昇しているが、米資産 運用会社ルーミス・セイレスのダン・ファス氏はこれまでドル安を予想 してきた。同氏が運用するファンドには大きな負担となっているにもか かわらず、ファス氏はドルの強気派には転じていない。

ドルがカナダ・ドル、ニュージーランド(NZ)ドル、オーストラ リア・ドルなどに対して上昇していることで、同氏の「ルーミス・セイ レス・ボンド・ファンド」の今年の運用成績はこのままだと、2008年以 来最悪となりそうだ。ブルームバーグのデータによると、2人の共同運 用担当者と手掛ける同ファンド(運用資産212億ドル=2兆6000億円) のリターンは年初から8月13日まででマイナス3.8%と、98%の同種フ ァンドを下回っている。

長期で堅調な運用成績を上げているファス氏(81)は、政治体制が 安定し債務負担が大きくない国の通貨に投資してきた実績がある。ドル 高が続くことはあり得ないと確信していることもあり、最近苦い経験を 味わった通貨であってもなお選好している。

ファス氏はボストンのオフィスから電話取材に答え、「上昇が続い ていても、全く新しいパラダイムが存在しない限り、最終的には上昇の 動きは止まる」と述べた。

米調査会社リッパーのアナリスト、ジェフ・トジョーンホ氏は「逆 張りのアプローチがまさに必要な時もあれば、計画がうまくいくのに時 間がかかる時もある」と述べた。

ファス氏は1958年に投資業界に入り、ルーミス・セイレス・ボン ド・ファンドを91年の設定開始時点から運用。ブルームバーグのデータ によれば、同ファンドは過去5年間について、競合するファンドの96% より高い運用成績を上げている。20年間のリターンは年率でプラ ス8.6%と、S&P500種株価指数とほぼ同水準。今年の運用成績低迷で 5カ月連続で資金流出に見舞われている。

原題:Fuss Refuses to Join Dollar Bulls With Fund Down Most Since 2008(抜粋)

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