中国人民元安、海外旅行需要に冷水か-予約サイトに逆風

中国の旅行サイト各社は国内の景気減速や 競争激化による収益低下圧力にさらされてきたが、今度は人民元安とい う新たな成長阻害要因に直面している。

中国人民銀行(中央銀行)が人民元の中心レートを元安方向に大き く傾けたことで元相場は約20年ぶりの大幅安を記録した。米株式市場に 上場し、海外旅行ブームの追い風を受けてきたCトリップ・ドット・コ ム・インターナショナル(携程旅行網)や途牛旅遊網などの旅行予約サ イトの株価は先週下げた。人民元安で海外旅行需要が減少する恐れがあ るとの懸念が売り材料となった。

オンラインで旅行を予約する中国人は増加し続けているが、中国最 大のインターネット旅行代理店、携程旅行網の昨年の利益率は競争激化 で2003年以来の低水準に落ち込んだ。

アナリスト予想によると、途牛旅遊網は少なくとも今後2年は黒字 化しないと見込まれている。また、宿泊予約で携程旅行網と競合するチ ューナー・ケイマン・アイランズの純損益は17年まで黒字にならないと 予想されている。アナリスト予測を見ると、中国の経済成長率が四半世 紀ぶりの低いペースにとどまり、各社の増収率は来年から落ち始める可 能性がある。

86リサーチの上海在勤アナリスト、ジュアン・リン氏は14日の電話 取材に対し、「人民元安が続けば、高額旅行商品やショッピングツアー を中心に海外旅行需要は抑えられるだろう」と指摘。「同業界の成長は 今後も続くだろうが、元安の影響でこれまでの勢いは弱まる見通しだ」 とコメントした。

原題:Weaker Yuan Adds to Headwinds Facing Chinese Online Travel Sites(抜粋)

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