野村:9月米利上げなら、これまでで最もハト派的な引き締めに

米金融当局が9月に政策金利をゼロ近辺から 引き上げるかどうかの確率はほぼ五分五分だとするトレーダーも、利上 げ開始後の引き締めペースは緩やかになるとの見通しには、もっと強い 確信を抱いている。

商品相場安に伴う予想インフレ率の低下や、中国の人民元切り下げ が示唆する世界経済の成長鈍化にもかかわらず、先物市場の相場動向が 示す9月の米利上げの確率は48%。総じて不透明な情勢下で利上げ開始 が間近と受け止められる中、その後の引き上げのペースに市場の関心が 移っている。

野村ホールディングスの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャルベ ス氏は「米金融当局が9月に利上げすれば、当局がこれまでに実施した 金利引き上げで最もハト派的なものとなるだろう」と語った。

米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者はこれまで四半期ごとの 経済予測で、政策金利の引き上げペースとその最終的なピークに関する 予想を繰り返し下方修正してきた。予想は図表の「ドット(点)」で示 されており、ゴンキャルベス氏は「当局者はドットを押し下げるだろ う」と話す。

フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、2016年12月まで同 金利が1%に達することはないと見込まれており、緩やかなペースでの 金融政策変更を示唆する。これに対し、当局者自身の最新予想は16年12 月時点のFF金利を中央値で1.625%としている。

原題:Nomura Says September Rate Rise Would Be Most Dovish in History(抜粋)

--取材協力:Lucy Meakin、Susanne Walker Barton、Catarina Saraiva.