米ゴールドマン、商品資産への投資の時代に終止符-炭鉱売却

米ゴールドマン・サックス・グループは、コ ロンビアにある炭鉱を売却し、約35年間にわたる発電所や製油所など商 品資産への投資の時代に終止符を打った。

ウォール街の銀行各行は米規制当局からの圧力と原材料価格下落に よるリターン低迷に見舞われており、対応策を模索している。

ゴールドマン・サックスは、当時小規模な商社だったJ・アーロン を買収した1981年以降、現物商品資産に投資してきた。同行はロッテル ダムで複数の製油所、米バージニア州とコロラド州で発電所、世界各地 でアルミニウムと銅の倉庫を保有していた。

米連邦準備制度理事会(FRB)はウォール街の銀行による商品資 産の保有を制限する規則の策定に取り組んでいる。FRBによる規制の 指揮を執るダニエル・タルーロ理事は3月に、銀行によるこれらの資産 保有が認められるべきかどうかについて米上院銀行委員会で証言した。

タルーロ理事はこの時「これらの資産については銀行業規制当局と してはリスク管理が非常に難しい」と述べた。

事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにしたところによると、 ゴールドマン・サックスが13日、非上場の米マレー・エナジーに売却し た炭鉱は、同行が保有していた最後の商品資産だった。この関係者によ れば、売却は同行の商品取引事業に影響を及ぼすことはないという。

ゴールドマン・サックスのロイド・ブランクファイン最高経営責任 者(CEO)はここ2年間、数回にわたってトレーディングは引き続き 同行の「中核」事業であると表明していた。

ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーは大規模な商品事 業を構築。現物とデリバティブ(金融派生商品)の商品トレーディング に加え、資産にも多額の投資を行った。2008-09年の世界金融危機以降 の規制当局からの圧力の高まりと、ここ1年間の商品価格下落を背景 に、両行は資産売却を加速した。

原題:Goldman Closes an Era in Commodities With Coal Mine Disposal(抜粋)

--取材協力:Tim Loh.

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