人民元市場に落ち着き-前週の歴史的為替体制のシフト受け

中国の外国為替市場は、20年で最 大の下落と一層市場原理に基づく為替体制への移行が見られた歴史的1 週間を経て、安定しつつある。

◎スポットレートと中心レートの収束:

人民元の市場レートはここ数カ月、中心レートを1%余り下回る水 準が続いた後、13日以降は収束してきた。これは政策調整が目標を達成 している可能性を示唆するとともに、同程度の規模の動きは今後見込み にくいことを示しているとRBCキャピタル・マーケッツは指摘した。

中国人民銀行(中央銀行)は11日、中心レートを1.9%引き下げ た。人民銀が為替レートの決定で市場の需給の影響力を認める新体制に 移行する中で、1994年以来最大となった今回の引き下げは中心レートと 市場の実勢レートを調整する試みだった。

◎ボラティリティ:

人民銀が11日に予想外の実質的人民元切り下げを行った直後は元相 場の変動見通しが急速に高まったが、その後は低下している。オフショ ア人民元の3カ月物インプライド・ボラティリティ(IV、予想変動 率)は14日、ブルームバーグがデータ集計を開始した2011年以来最大 の7.8%から5.4%に低下した。ただ、今月初めに比べると依然として2 倍強の水準にある。

◎先安観:

トレーダーの間では人民元の先安観は後退している。1年物ノンデ リバラブル・フォワード(NDF)は14日に中心レートを2.5%下回る 水準で、ディスカウント率は11日の4.2%から縮小した。

8月12日以降に予想を示したアナリスト9人の中央値では人民元は 年末までに約2%下落し1ドル=6.5元を付けると見込まれている。

◎オンショア人民元とオフショア人民元レート:

オフショア人民元はオンショア人民元のレートを約1%下回る水準 で、その差は依然4年ぶり高水準付近にあり、海外投資家の元相場への 弱気な見方を浮き彫りにしている。人民銀は内外レートの収束を目指す 方針を示している。

原題:Yuan Market Calms After Historic Currency Regime Shift(抜 粋)