米クレジット市場、株式に先駆け警戒信号-投資資金を引き揚げ

クレジットトレーダーは株式市場が問題に気 づくずっと前に警鐘を察知する鋭い嗅覚がある。今回も同じように察知 している可能性がある。

投資家は先週、米国の投資適格級債券ファンドから11億ドルを引き 揚げた。ウェルズ・ファーゴがまとめたデータによると、これは2013年 以降で最大規模だ。すべての階級の投資判断を対象にしたドル建て企業 の社債は1月末から2.3%下落した。この間にS&P500種株価指数 は5.7%上げた。

ビアンコ・リサーチの創業者ジム・ビアンコ氏は、「クレジットは 誰もが注目している警告サインだ」と述べ、「過去15年間にわたり、ク レジットは非常に有力な先行指標として機能してきた」と続けた。

企業が利益を買収や自社株買い、配当の支払いに充当する中 で、3.4%と歴史的に低い利回りの債券に投資家の関心は薄くなってい る。また米金融当局は2006年以来で初めてとなる利上げに近づいてい る。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによる と、社債投資家は投資適格級債券の保有で国債利回りを1.64ポイント上 回る利回りを要求している。これは2013年7月以来で最高だ。

原題:U.S. Credit Traders Send Warning Signal to Rest of World Markets(抜粋)