露石油富豪グツェリエフ氏、ベラルーシで炭酸カリウム生産へ

10年余り前にグレンコアから融資を受け石油 事業で富を築いたロシア富豪ミハイル・グツェリエフ氏が、今度は中国 の支援を受け炭酸カリウム事業に目を向けている。

グツェリエフ氏(57)はベラルーシにある炭酸カリウムの新鉱山 で2020年に生産を開始する予定。作物の肥料となる炭酸カリウムの最大 の消費国である中国が同氏の計画に必要な資金の一部を融資する。鉱山 がフル稼働すれば年間最大180万トンを供給する見通しだ。

現時点では炭酸カリウム市場は供給過剰となっている。主要スポッ ト市場の一つであるブラジルでの価格は今年に入って約8%下落。フィ ッチ・レーティングスは7月に、低コスト工場の新規生産が需要を上回 るため炭酸カリウムの相場軟調が向こう5年間続くとの見通しを示し た。炭酸カリウム生産最大手、ロシアのウラルカリーは、世界の需要が 今年、過去最高だった昨年の6300万トンから6-8%減少すると予想し ている。

グツェリエフ氏は先週、モスクワでインタビューに応じ「中国は、 少なくとも投資が回収されるまで生産量全てを買い取ることを保証して いる」と説明し、投資は恐らく29年までに回収されると予想。「炭酸カ リウム価格の下落は一時的なものだ。このようなプロジェクトは長期的 に計画すべきだ」と述べた。

炭酸カリウム価格は世界金融危機前の08年に付けた1トン=約1000 ドルから下落している。13年にウラルカリーとベラルーシの企業との合 弁事業が解消されたことも価格に打撃を与えた。

原題:Oil Billionaire Gutseriev Turns to China for Belarus Potash Mine(抜粋)

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