米国株:S&P500種は小反落、中国懸念緩和も終盤に下げる

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13日の米株式市場ではS&P500種株価指数 が小反落。取引終盤にかけて下げに転じた。中国の通貨切り下げへの懸 念が緩和したため、市場の焦点は米国の経済データや利上げペースに映 った。

S&P500種の取引レンジは1927年以降で最小となった。労働・小 売り指標を受けて、早ければ9月に利上げが実施される可能性が高まっ た。

S&P500種株価指数は前日比0.1%安の2083.39で終了。ダウ工業 株30種平均は5.74ドル上げて17408.25ドルで終えた。

UBSセキュリティーズの米国株・デリバティブ戦略のエグゼクテ ィブディレクター、ジュリアン・エマニュエル氏は「市場は過剰反応し た。前日に好転したのは良いが、S&Pはこれまでのレンジ内にあり、 レンジ取引はしばらく続く可能性がある」と述べた。

中国当局が11日に予想外に人民元を事実上切り下げたため、世界の 金融市場は揺れた。中国人民銀行(中央銀行)当局者は13日、元相場の 下落が長引く根拠はないと発言し、相場が過度に変動した場合は行動す ると表明。人民元の下げが減速した。

EFGアセット・マネジメント(ロンドン)の調査責任者を務める ダニエル・マリー氏は、「中国当局からの声明で、『通貨戦争』といっ た耳障りな言葉で表現される見通しへの不安が鎮静化した」と指摘。 「中国とギリシャに関する懸念が弱まり、市場は米経済のファンダメン タルズに焦点を絞ることができる」と語った。

小売売上高

7月の米小売売上高は前月比で0.6%増加。ブルームバーグがまと めたエコノミスト予想と一致した。自動車や衣料品など幅広く販売が増 加した。

RWベアード(ミルウォーキー)のチーフ投資ストラテジスト、ブ ルース・ビトルズ氏は「相場を動かした材料でもないし、利上げ決定に 影響を及ぼすとも思わないが、安定を示したという点で良い数字だと言 える」と述べた。

新規失業保険申請件数は増加したものの、歴史的な低水準付近にと どまっている。

ブルームバーグがまとめた金利先物市場のデータによれば、トレー ダーらが織り込んでいる9月の利上げ確率は48%と、前日の40%から上 昇した。

S&P500種の10セクターのうち8指数が下落。エネルギー株指数 が1.4%安と最も下げた。一方、選択的消費株と金融株は上昇した。

原題:U.S. Stocks Decline Amid Retail Sales Data as China Worries Ease(抜粋)

--取材協力:Camila Russo.

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