ドルは124円前半、株軟調で上値重い-人民元落ち着き取り戻す

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東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル =124円台前半で推移。中国人民元の中心レートが11日の実質的な切り 下げ後で初めて引き上げられ、人民元相場が落ち着きを取り戻す中、軟 調な日本株や米長期金利の伸び悩みを背景に上値の重い展開となった。

14日午後4時10分現在のドル・円相場は124円32銭前後。人民元の 中心レート発表後には124円53銭までドルが買われる場面が見られた が、その動きは続かず、午後には124円29銭までじり安となった。

外為どっとコム総研の神田卓也取締役調査部長は、「本来、この人 民元の絡みの騒動がなければ、今週はほぼ世界的に夏季休暇のシーズン だった」とし、「きのう米小売売上高も無難に消化したので、来週はあ まり大きな動きは期待できそうにない」と指摘。「9月の米利上げ期待 は当然まだ残っているし、今後はそこが最大の関心事になっていくだろ う」と語った。

ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.11ドル半ばでのもみ合い。一方、 ユーロ・円相場は1ユーロ=138円台後半を中心とした取引となった。

人民元

中国人民銀行(中央銀行)は14日、毎営業日発表する中心レート を6.3975元と、前日の水準から0.05%引き上げ、市場での前日終値を若 干上回る水準に設定した。前日までの3日間は毎日1.1%以上引き下げ ていた。オンショア取引で人民元はこの日、前日終値1ドル=6.3990元 近辺で安定的に推移している。

神田氏は、「今後も元安誘導自体は続くと思うが、今までのような 急なペースではなく、ゆっくりと進んでいくだろう。そうであればそれ ほど大きなマーケットへの影響はないし、むしろそれで中国の経済が安 定するのであれば、全体にとってプラスになる」と話した。

ブルームバーグが今月7-12日に実施した調査によると、回答者 の77%は来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で2006年以来で初と なる利上げが決定すると予測した。7月の調査時は76%だった。

米商務省が13日発表した7月の小売売上高(速報値)は前月 比0.6%増加と、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想と一致し た。

三菱東京UFJ銀行経済調査室の栗原浩史チーフ米国エコノミスト (ニューヨーク在勤)は、米小売売上高は過去の上方修正も含めて考え ると「堅調な結果だった」とし、次の注目は来月の米雇用統計になると 指摘。初回利上げに向けては「ドルに上昇余地はあると思う」と話し た。

--取材協力:大塚美佳、船曳三郎.