日本株は反落、商品安嫌気し資源売り-中国懸念根強く鉄鋼も

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14日の東京株式相場は反落。原油など国際商 品市況の下落を嫌気し、鉱業や石油など資源関連株が売られた。中国経 済や米国の利上げタイミングに対する不透明感も根強く、鉄鋼や機械、 海運株も安い。

TOPIXの終値は前日比3.49ポイント(0.2%)安の1664.46、日 経平均株価は76円10銭(0.4%)安の2万519円45銭。

富国生命保険の山田一郎株式部長は、「中国の元に関する動きをマ ーケットは全然織り込んでいなかった。週初は日経平均で2万1000円を 超えるような動きだったが、頭を打たれた」と指摘。人民元の中心レー トはきょう引き上げられたものの、「中国経済に対し懐疑的な動きには なっている。中国関連株は買いづらくなった」と話していた。

13日のニューヨーク原油先物は2.5%安の1バレル=42.23ドルと反 落、一時は41.91ドルと42ドル台を割り込み、2009年3月以来の安値を 付けた。石油輸出国機構(OPEC)の生産増加と中国景気に減速の兆 候が出てきていることを受け、世界的な供給超過は深刻化するとの見方 が背景にある。アジア時間14日午後3時現在の時間外取引でも、0.4% 安と軟調に推移した。

みずほ信託銀行の浅岡均シニアストラテジストは、原油安は「ドル 高と米利上げ観測に逆走している部分もあるが、底値が見えなくなって おり、気掛かり」と指摘。過剰供給が解消される道筋も見えず、「米利 上げというトリガーが引かれると、一段と下げる」と先行きに警戒感も 示している。

元レート切り上げで一時プラスも

きょうの日本株は、原油安への警戒や中国の通貨政策動向を見極め たいとの姿勢から下落して開始。中国人民銀行の発表を受け、一時 TOPIX、日経平均ともプラス転換する場面もあったが、週末で持ち 高整理にも押された午後はマイナス圏で推移した。

中国人民銀行(中央銀行)は14日午前、人民元の中心レートを1ド ル=6.3975元と前日のレートに比べ0.05%元高方向に設定した。11日の 実質切り下げ後では初の引き上げ。ただ、足元の同国経済情勢に対する 警戒は拭い切れておらず、きょうの上海総合指数は一時7月27日以来 の4000ポイントを回復したが、上値の重い状況となっている。

東証1部33業種は鉄鋼や鉱業、石油・石炭製品、機械、海運、証 券・商品先物取引、卸売など24業種が下落。パルプ・紙や不動産、空 運、精密機器、小売など9業種は上昇。全般的に紙パなど原油安恩恵、 内需セクターが堅調だった。東証1部の売買高は20億5133万株、売買代 金は2兆4043億円で、代金は前日比で17%減った。値上がり銘柄数 は827、値下がり941。

売買代金上位ではホンダやクボタ、東京エレクトロン、新日鉄住 金、JFEホールディングス、三菱重工業が安く、自社株買いが終了し たヤマトホールディングスも下げた。半面、三井不動産や三菱地所、 JPモルガン証券が 投資判断を上げたニコンが高く、4-6月期の連 結純利益が市場予想を上回ったネクソンは急騰した。

きょうの取引開始時は日経225オプション8月限の特別清算値 (SQ)で、ブルームバーグの試算では2万540円36銭と前日の日経平 均終値を55円19銭下回った。

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