米財務省、IMFのいずれも不正解か-元相場の見立て外れる

中国当局が今週、人民元の実質的な切り下げ に踏み切る前の段階で、既に過度の元安となっているかどうかをめぐっ て国際通貨基金(IMF)と米財務省は見解を異にしていた。その後、 元が急落したことで、双方の見立てが誤りだった可能性が示された。

中国人民銀行(中央銀行)が予想外の通貨切り下げと為替相場決定 における市場の役割拡大を発表したことを受け、元相場は11日以 降3.4%下落し、3日間の下げ幅としては1994年以来最大となった。

IMFは今年5月、人民元は「もはや過小評価されていない」との 認識を表明、7月にもこの見方を繰り返していた。一方、ルー米財務長 官は5月、元は安過ぎるとする米国の見解をあらためて示していた。

今や両者の見解はいずれも投資家やアナリストの間でそれほど説得 力を持たなくなっている。投資家らはここ数日の元安について、景気減 速に見舞われながらも中国がこれまで元相場を下支えしていたことで、 元が適正価値を上回る水準で推移していた実態を新たに裏付けるものだ としている。

フロイド・キャピタル・マネジメントのジョン・フロイド会長は元 相場について、「中国当局が今回の措置を講じる前の時点で過大評価さ れており、まだ過大評価の状態にある」と指摘。「中国は長期にわたる 顕著な景気鈍化に直面している」として、元相場は向こう数年間に少な くとも15%下落する可能性があるとの見通しを示した。

原題:Yuan Drop Suggests Both IMF, U.S. Wrong in Dispute on Value (1)(抜粋)

--取材協力:Aleksandra Gjorgievska、Katia Porzecanski、Ye Xie.