中国「不吉な前兆」でお先真っ暗-瀬戸際のジャンク債投資家

中国の人民元切り下げで世界的にリスクの高 い社債の先行きが真っ暗になった。

中国は今週に入り約20年ぶりの大幅な人民元の切り下げに踏み切 り、全世界の市場に衝撃を与えた。人民元の為替レートを市場実勢に近 づける狙いもある。こうした状況に反応し、ドル建てジャンク債(投機 的格付け債)の平均価格は2011年以来の安値に下落した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数のデータに よれば、エナジーXXIガルフ・コーストやサンドリッジ・エナジーな ど一部のエネルギー企業の社債の価格は、11日だけで5%余り急落し た。米国の金属・鉱業関連企業が発行した社債のデフォルト(債務不履 行)率は既に03年以来の高水準に達しているが、今回の中国の動きでこ の種の社債の価値低下に拍車が掛かった。

人民元の切り下げが米国の社債にこれほど打撃を与える理由が存在 する。切り下げは中国の成長がアナリストの予想以上に減速しつつある 可能性を示唆し、同国からの継続的な需要を当てにする工業セクターの 企業を直撃する。天然資源価格の下落で債務の返済が既に苦しい一次産 品の生産会社にとっては特に深刻だ。

中国の決定で諸外国は同国製品を実質的に安く購入できることにな るが、同時に賃金と消費者物価の上昇が世界的に難しくなる。債券購入 と利下げを組み合わせた前例のない金融政策で各中央銀行が過去6年間 目指してきた目標の達成も危うくなる。

オッペンハイマーファンズのクリシュナ・メマニ最高投資責任者 (CIO)は11日のリポートで、「先進国市場の見通しが突如として大 きく悪化した」と分析。モルガン・スタンレーのウェルスマネジメント 部門のシニア市場ストラテジスト、ジョナサン・マッカイ氏は「中国当 局が状況を制御できていると市場が信じない場合、同国の動きは短期的 に悪影響をもたらす恐れがある」と指摘した。

これまでのところ市場は納得していない。

原題:China Sends Ominous Message to Junk Bond Buyers Already on Edge(抜粋)

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