個別銘柄:トレンドや「あぶ刑事」控え東映高い、ニチイ急落

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13日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は次の通り。

トレンドマイクロ(4704):前日比5.2%高の4830円。12日に発表 した1-6月期(上期)の連結営業利益は前年同期比3.5%減の155億円 だった。ブルームバーグが試算した4-6月期(第2四半期)は9.9% 増の78億円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、4-6月期は同 証予想の72億円を上回り、クラウド関連総売上高が好調だったと指摘。 経営陣がクラウド関連分野の高成長が下期以降も続くと言及した点はポ ジティブで、目標株価を4860円から5000円に上げた。投資判断は「オー バーウエート」を継続。

中外製薬(4519):5.1%高の4985円。バークレイズ証券は12日、 調査対象とするバイオ医薬品20社の第1四半期決算を反映した業績予想 モデルのアップデートを行い、中外薬の目標株価を4900円から5300円に 上げた。血友病治療剤の2022年以降の価値などを考慮、15年12月期営業 利益予想は866億円から937億円に増額した。会社計画は850億円。ま た、目標株価を1400円から1800円に見直した協和発酵キリン(4151) も6.2%高の2152円。

東映(9605):6.3%高の976円。12日午後発表の4-6月期(第1 四半期)決算を三菱UFJモルガン・スタンレー証券はポジティブと評 価、投資判断「オーバーウエート」と目標株価1100円を継続した。下期 以降も「あぶない刑事」「海難1890」など邦画・洋画の有望作品、ヒッ ト映画のDVD化など増益ドライバーが豊富で、会社計画から上振れる 可能性が高いとみる。4-6月期の連結営業利益は前年同期比34%増 の42億円、112億円を見込む16年3月期計画に対する進捗(しんちょ く)率は38%だった。

ソフトバンクグループ(9984):2.6%安の7491円。出資先の中国 最大手の電子商取引会社、アリババ・グループ・ホールディングスが12 日に発表した4-6月期売上高は前年同期比28%と、伸び率が過去3年 で最低となった。増収率の過去12四半期の平均は56%だった。同日の米 市場でアリババ株は5.1%安と続落し、投資有価証券利益の減少や中国 市場の成長性を懸念する売りがソフバンクにも広がった。

ニチイ学館(9792):13%安の986円。4-6月期(第1四半期) の連結営業損益は6億1400万円の赤字と、前年同期の12億5800万円の黒 字から悪化したと12日に発表。介護部門が介護報酬の大幅引き下げや人 材不足によるサービス供給量の低下で減収減益となり、教育部門も子会 社でのプロモーション費用の増加で減益だった。

アルバック(6728):17%高の1932円。16年6月期の連結営業利益 は前期比21%増の135億円を計画する、と12日に発表。フラットパネル ディスプレー(FPD)・太陽電池(PV)製造装置など、主力の真空 機器事業での増収を見込む。前期は7.2%の営業減益だった。

千代田化工建設(6366):5.4%高の1023円。ジェフリーズ証券 は12日、投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」、目標株価 を950円から1200円に上げた。粗利益率は4-6月期に底打ち、7-9 月期からはスプレッドが改善し、17年3月期には著しい利益成長が見込 めると予想。時価総額の47%相当のネットキャッシュによる株主価値の 向上にも期待感を示した。同証による16年3月期営業利益予想は212億 円(会社計画200億円)、来期357億円。

FFRI(3692):3000円(22%)安の1万480円とストップ安。 4-6月期(第1四半期)営業損益は5400万円の赤字と、前年同期 の3300万円の黒字から悪化した。前年同期にゲートウェイセキュリティ 製品の譲渡売り上げを計上した反動から1割強の減収となった上、技術 部門を中心とした人員増による販売・一般管理費の増加も響いた。

木村化工機(6378):9.9%高の577円。4-6月期(第1四半期) の連結営業損益は5億2200万円の黒字と、前年同期の1億1800万円の赤 字から改善したと12日に発表。エネルギー・環境事業で福島第1原子力 発電所の汚染水処理向け設備などに注力、売り上げが急増し、黒字化し た。受注好調を踏まえ16年3月期営業利益計画を7億7000万円から11 億7000万円に上方修正、前期比は29%減益が7.5%増益になる。

アグロ カネショウ(4955):8.8%高の1090円。1-6月期(上 期)の連結営業利益は前年同期比7.2%増の16億8100万円だった、と12 日に発表。天候良好で、野菜向け土壌消毒剤を中心に売り上げを伸ば し、15年12月通期計画の18億3800万円に対する進捗率は91%に達した。

新日本理化(4406):14%安の237円。4-6月期(第1四半期) の連結営業損益は1億9400万円の赤字と、前年同期の3500万円の黒字か ら悪化したと12日に発表。主力の化学製品で可塑剤などを中心に売上高 が減少、採算面では樹脂原料製品の価格下落なども響いた。

アインファーマシーズ(9627):4%高の6240円。野村証券は12 日、投資判断「買い」を継続、目標株価を6000円から7300円に上げた。 調剤で処方箋単価の上昇傾向が続き、物販ではビューティーケアのセレ クトショップへ転換した効果が業績を押し上げていると分析。第2四半 期以降もC型肝炎治療薬の処方拡大、大型新店の寄与が見込めるとい う。16年4月期-18年4月期の1株利益成長率は年率20%とみている。

そーせいグループ(4565):9.1%安の6280円。4-6月期(第1 四半期)の連結営業損失は8億4800万円と、前年同期の7900万円から赤 字が拡大したと12日に発表。ロイヤルティーの増加で売上高は2倍以上 増えたが、ことし2月に買収した英ヘプタレス社の損益を反映した。野 村証券は投資判断を「買い」から「中立」に変更、ヘプタレス社の長期 成長期待は株価におおむね織り込まれ、一段の上昇には具体的な新薬パ イプラインの進展が必要とした。

ユニデンホールディングス(6815):5.4%安の210円。4-6月期 (第1四半期)の連結営業損益は1億3000万円の赤字と、前年同期の2 億7400万円の黒字から悪化したと12日に発表。北米市場での減速が全般 的に響き、特に主力の無線通信・応用機器では顧客の経営不振を受けた スキャナーラジオの販売が落ち込んだ。

インタートレード(3747):8.7%安の221円。15年9月期の連結営 業損益計画を9000万円の黒字から1億9000万円の赤字に下方修正する、 と12日に発表。金融ソリューション事業で解約による減収、次世代プラ ットフォームの開発によるコスト増があり、ITソリューション事業で は期初に見込んでいた経営管理ソリューションサービスの案件が来期に 繰り越しとなった。

キトー(6409):4%高の1239円。4-6月期(第1四半期)の連 結営業利益は前年同期比92%増の5億3800万円だった、と12日に発表。 国内で利益率の高い建築土木向けの手動品需要が堅調だったほか、米州 向け輸出の伸長、海外では米国でPEERLESS社の買収効果があった。

長野計器(7715):7%高の908円。4-6月期(第1四半期)の 連結営業利益は前年同期比2.2倍の4億1200万円だった、と12日に発 表。産業機械業界向けを中心に主力の圧力計、圧力センサー事業の売り 上げが増加、円安による海外子会社収益の上積みも寄与した。

中広(2139):9.1%高の753円。株主優待制度の導入を12日に発 表。9月末時点で1単元(100株)以上保有の株主が対象で、全員にク オカード1000円分を進呈する。

綿半ホールディングス(3199):5.3%高の963円。株主優待制度の 導入を12日に発表。9月末時点で1単元(100株)以上保有の株主に通 常の2倍のポイントがたまる株主優待カードの進呈、あるいは2000円相 当の長野県特産品、社会貢献活動へ寄付の3点から1点を選べる。

倉元製作所(5216):18%安の351円。1-6月期(上期)の営業 損失は1億5600万円と、前年同期の3400万円から赤字が拡大したと12日 に発表。ガラス基板事業で売り上げ、受注が低迷したことが響いた。15 年12月期計画は、2億4000万円の黒字浮上計画を維持。

メドピア(6095):400円(26%)安の1125円でストップ安。15年 9月期営業利益計画を3億円から1億2000万円に下方修正する、と12日 に発表。主要顧客の製薬業界で広告審査体制の見直しが検討され、一部 企業から新規発注が減少し、売上高が当初計画を下回る見通しとなった ため。前期比では14%増益が一転、55%減益になる。