きょうの国内市況(8月12日):株式、債券、為替市場

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●日本株続落、人民元連日切り下げで中国警戒-輸出や資源株安い

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東京株式相場は大幅続落。中国が連日で人民元の中心レートを引き 下げ、同国経済の厳しさや世界の金融、商品市場に与える影響が危惧さ れた。電機や自動車など輸出関連、鉱業や非鉄金属など資源関連、鉄鋼 株中心に売られ、化粧品などインバウンド消費関連銘柄の下げもきつ い。

TOPIXは前日比21.85ポイント(1.3%)安の1665.75、日経平 均株価は327円98銭(1.6%)安の2万392円77銭。日経平均の下げ幅は 7月8日(638円)以来の大きさとなった。

新光投信の宮部大介ストラテジストは、人民元の「約2%という大 幅な切り下げ幅自体がショック。市場では一度で終わるという向きが多 かったため、想定外のことに驚いて反応している」と指摘。切り下げが 際限なく続くわけではないが、「2回で終わらない可能性はあり、落ち 着きどころを探す形になる」とみていた。

東証1部33業種は電気・ガスと情報・通信を除く31業種が下落し、 下落率上位は鉄鋼、鉱業、非鉄、化学、電機、輸送用機器、機械など。

東証1部売買高は25億3969万株、売買代金は3兆374億円。上昇銘 柄数は289、下落は1533。

売買代金上位ではトヨタ自動車、三井住友フィナンシャルグルー プ、ファーストリテイリング、ソニー、村田製作所、JFEホールディ ングスが安く、化粧品のコーセーや資生堂、おむつのユニ・チャームな どインバウンド消費関連銘柄の下げも目立った。中国経済と関係が深 い50社で構成される日経中国関連株50指数は2%安と、日経平均などに 比べ下げが大きかった。半面、大成建設、セイコーホールディングス、 ダイフクは逆行して高い。

●長期金利が約3カ月ぶり低水準、人民元切り下げでリスクオフの買い

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債券相場は上昇し、長期金利は約3カ月ぶりの低水準に達した。中 国が人民元の実質切り下げに踏み切ったことで同国景気への懸念が強ま り、世界的な債券高・株安基調を背景にした買いが膨らんだ。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の339回債利回 りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より2.5ベー シスポイント(bp)低い0.37%で開始。午後に入ると0.36%と、5月1日 以来の低水準まで達した。いったん0.365%を付けた後、再び0.36%に 下げている。

長期国債先物市場で、中心限月9月物は前日比18銭高の147円87銭 で開始。午後に入ると、日銀オペの結果を受けた買いが入り、一時 は148円03銭と、中心限月の日中取引ベースで4月28日以来の高値を付 けた。結局は31銭高の148円00銭で引けた。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、「人民 元の切り下げは株安を通じて金利低下要因となっている。世界的なパイ の取り合いの中で中国が出てきたので、他の国にはマイナスだ。通貨安 競争の再燃は、通貨高につながる米利上げには逆風となり、ドル高にな ればディスインフレ圧力になる。日本の債券市場にも巡り巡って金利低 下に働く」と話した。

日本銀行がきょう実施した長期国債買い入れオペ3本(総額4500億 円)の結果によると、残存期間1年以下、10年超25年以下、25年超のい ずれも応札倍率が前回から低下。足元で売り圧力の弱まりが示された。

●ドル・円一時2カ月ぶり高値、人民元引き下げ-リスク回避と綱引き

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東京外国為替市場では、ドルが対円で一時約2カ月ぶり高値を更新 した。中国人民銀行(中央銀行)が前日に続き人民元の中心レートを引 き下げたことから、アジア通貨を中心に再びドル買い圧力が強まった。

ドル・円相場は一時1ドル=125円28銭まで値を切り上げ、前日の 海外時間に付けた6月8日以来の高値125円21銭を更新。ただ、その後 はドル売り・円買いが優勢となり、124円81銭まで値を切り下げ、午後 3時25分現在は124円87銭前後で推移している。

人民銀はこの日の中心レートを前日の水準から1.6%引き下げ、1 ドル=6.3306元に設定した。前日には中心レートを201.9%引き下 げ、20年ぶりの実質的な大幅切り下げに踏み切った。

あおぞら銀行市場商品部部長の諸我晃氏は、ドル・円は人民元切り 下げを受けたアジア通貨売り・ドル買いの流れに乗っている感じだと指 摘。もっとも、「株が落ちてきており、リスクオフで米金利低下なの で、ドル・円という意味ではここからは重くなってくるのではないかと 思う」と話した。

ブルームバーグ・データによると、台湾ドルと韓国ウォンは対ドル で前日終値から1%超下落。シンガポール・ドルやオーストラリア・ド ルも前日に続き大きく売られている続落している。

一方、ユーロ・ドル相場は人民元中心レート発表後にややドルが買 われたが、その後は値を戻し、取引終盤には一時1ユーロ=1.1091ドル と7月31日以来のユーロ高値を付けた。ギリシャと債権団は11日、第3 次救済策の条件で合意した。ユーロ・円相場はこの日、一時1ユーロ =138円70銭と6月25日以来の水準までユーロ買い・円売りが進んだ。