米国株が一時の下げから反発、中国めぐる懸念が後退-金上昇

更新日時

12日の金融市場では人民元の実質的な切り下 げに端を発した世界的な株安の中、米国株が逃避資金の受け皿となり S&P500種株価指数は一時の1.5%安から反発した。ドルが下げる一方 で金が上昇した。

ニューヨーク時間午後4時(日本時間13日午前5時)過ぎの暫定値 では、S&P500種株価指数は前日比ほぼ変わらず。一時、200日移動平 均を下回った後、値を戻した。欧州株の指標は2.7%安と、1日として は昨年10月以来最大の下げとなった。新興市場株は2011年以降で最安値 となった。また外国為替市場では元がアジア通貨安を主導した。

元切り下げが世界的なインフレ鈍化につながるとの観測が浮上。米 国債が買われた。またインフレ鈍化で米利上げ時期が遅れるとの見方も 強まった。ドル安を背景に、一部の商品の代替投資先としての魅力が高 まった。

プライベート・クライアント・リザーブ・オブ・USバンク(カン ザスシティー)の上級ポートフォリオマネジャー、ティム・ドレイリン グ氏は電話インタビューで、「きょうはスポーツ観戦のようだった」と した上で、「この数年間、何らかの混乱やささいな理由でリスク低減を 促された時は株価は少し下げたが、取引時間中に懸念が後退すれば買い が入り、株価を下支えしてきた」と述べた。

米国債市場では10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下の2.13%。ブルームバーグ・ドル・スポット指数 は0.7%下げて3週間ぶり低水準。

ニューヨーク金先物相場は5営業日続伸と、5月以降最長の上げと なった。元の切り下げを受けて、資産逃避目的の買いが活発になった。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12月限 は前日比1.4%高の1オンス=1123.60ドルで終了。

原題:S&P 500 Erases Loss as China Concern Eases; Gold Gains With Oil(抜粋)

--取材協力:Paul Dobson、Cecile Vannucci、Rachel Evans、Dakin Campbell、Stephen Kirkland.