ヘッジファンドが狙う空売り対象-中国切り下げで妙味増す

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英スコットランドの資産運用会社アバディー ン・アセット・マネジメントの株価は年初から21%も下落しているが、 空売り投資家はまだまだ下がるとみている。

同社株の売り持ち(ショートポジション)は今月、発行済み株式 の7.4%に達したことをマークイットのデータが示している。1月 は4.2%まで低下していた。資産の4分の1以上を新興国・地域に投資 するアバディーンでは顧客の資金引き揚げペースが増している。新興市 場株への投資意欲が減退しているからだ。

中国が11日に事実上の人民元切り下げに踏み切る前から、アバディ ーンは既にこの状況だった。元切り下げを受けて同社株は2年ぶり安値 を付け、新興市場株は急落。ヌミス・セキュリティーズのアナリストで あるデービッド・マッキャン氏によれば、新興市場の苦境は年内の米利 上げを受けて一段と深刻化するとヘッジファンドはみている。今月の当 局への届け出によれば、オデイ・アセット・マネジメントやディスカバ リー・キャピタル・マネジメントがショートにしている。

マッキャン氏は「空売りしたいと思っていて、その対象を物色中な ら、絶好の取引がここにある。市場参加者の多くが予想するように米利 上げで新興市場資産の価値が一段と下がるなら、今から空売りに入って 遅過ぎることはない」と述べた。

新興市場に特化するアシュモア・グループも4-6月期は顧客資産 が純減した。同社株のショートは発行済み株式の12%を占めていること をマークイットのデータは示している。届け出によれば、オデイもアシ ュモア株をショートにしている。

アバディーンとディスカバリーのそれぞれの広報担当者はコメント を控えた。オベイにもコメントを求めたが、返答はこれまでのところな い。

原題:Hedge Fund Bears Circle Aberdeen as China Compounds Grief (2)(抜粋)

--取材協力:Sarah Jones.