きょうの国内市況(8月11日):株式、債券、為替市場

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●TOPIX10日ぶり反落、連騰警戒し内需安い-人民元引き下げも

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東京株式相場はTOPIXが10営業日ぶりに反落。上昇ピッチの速 さを警戒する売りや投資家の盆休み入りを前にした持ち高整理に押さ れ、直近安値からの上げが目立った食料品や電力、空運、陸運など内需 株が安い。中国人民銀行が人民元の中心レート引き下げを発表したこと も手掛かり材料の1つとなった。

TOPIXの終値は前日比3.69ポイント(0.2%)安の1687.60。日 経平均株価は87円94銭(0.4%)安の2万720円75銭と5日ぶりに下げ た。

りそな銀行の黒瀬浩一チーフ・マーケット・ストラテジストは、 「市場は中国景気が相当追い込まれているのではないかというリスクを 感じている」と指摘。中国景気の厳しさが深刻な場合には他国にも波 及、通貨の切り下げ競争になる懸念があり、「短期筋では1回ポジショ ンを整理している人も多い」と話した。

東証1部33業種は倉庫・運輸、空運、電気・ガス、水産・農林、食 料品、小売、紙パ、ゴム製品、保険、陸運など20業種が下落。空運や電 気・ガス、食品、紙パなど内需セクターは、相場が直近安値を付けた7 月9日から前日までの上昇率上位業種だった。鉄鋼や非鉄金属、金属製 品、石油・石炭製品、建設、機械、電機など13業種は上昇。

東証1部の売買高は24億2557万株、売買代金は2兆9724億円。上昇 銘柄数は817、下落は962。

売買代金上位ではファーストリテイリングや日本航空、NTT、明 治ホールディングス、花王、九州電力、資生堂が下げ、モルガン・スタ ンレーMUFG証券が投資判断を下げた日医工と4-6月期業績の進ち ょく率が低かった日本ペイントホールディングスは急落。半面、ソニー やジャパンディスプレイ、積水ハウス、JFEホールディングス、 SUMCO、住友金属鉱山は上げ、4-6月期純利益が前年同期比68% 増だった第一生命保険も高い。

●債券上昇、30年入札結果や国内株安で買い優勢-長期金利0.4%割れ

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債券相場は上昇。長期金利は4営業日ぶりに0.4%割れ。米国債相 場の下落を受けて売りが先行した後、30年利付国債入札を終えたこと や、人民元の切り下げをきっかけに国内株式相場が下落したことを背景 に買いが優勢となった。

長期国債先物市場で、中心限月9月物は前日比10銭安の147円52銭 で始まり、一時147円47銭まで下落した。午後に入って買いが優勢とな り、147円70銭まで上昇。結局は7銭高の147円69銭で引けた。

BNPパリバ証券の藤木智久チーフ債券ストラテジストは、「人民 元の中心レートの大幅引き下げの影響はなかったと思うが、相場的には 前場の株安に対し、後場寄りで債券先物が上昇した形。入札を無難に終 えたことも相場のサポートとなっている」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の339回債利回 りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1.5ベー シスポイント(bp)高い0.415%で始まり、午前は同水準で推移した。 午後に入ると水準を切り下げ、0.395%と5日以来の0.3%台で取引され ている。

財務省がきょう午後零時45分に発表した表面利率1.6%の30年利付 国債(47回債)の入札結果によると、最低落札価格は103円10銭と、事 前の市場予想と一致した。小さければ好調さを示すテール(落札価格の 最低と平均の差)は15銭と前回の41銭から縮小。投資家需要の強弱を反 映する応札倍率は3.30倍と3月以来の高水準となった。

●ドル全面高、人民元実質切り下げでアジア通貨下落

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東京外国為替市場ではドルが全面高。中国人民銀行(中央銀行)が 人民元の実質切り下げに動いたことをきっかけに、対アジア通貨を中心 にドル買い圧力が強まった。

ドルは台湾ドルやシンガポール・ドル、オーストラリア・ドルなど に対して、1%以上値上がりした。主要通貨に対しても上昇し、対ユー ロでは1ユーロ=1.10ドル台前半から一時1.0961ドルまでドル買いが進 んだ。

ドル・円相場も1ドル=124円台半ばから一時2営業日ぶり高値 の124円89銭までドル買いが進行。しかし、日本株が下落に転じ、クロ ス円(ドル以外の通貨の対円相場)で円買いが進む中、その後は伸び悩 む場面も見られた。

中国人民銀は11日、各営業日ごとに設定する人民元の中心レート を1.9%引き下げた。中国経済の成長ペースが一段と鈍化する兆しの中 で、過去最大の中心レート引き下げに動いた。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン外国為替部の村田雅志通貨ストラ テジストは、豪ドルなど中国関連通貨は、元安によって輸出が抑えられ るほか、元安の裏側でドルが高くなるため、下落が増幅されると説明。 その上で、人民元の実質切り下げを受けて、「中国依存度の高い国の当 局がさらなる通貨安を志向する、ないしは下半期の世界景気が減速感が 続くというストーリになると、通貨安戦争が現実味を帯びてくる」と話 した。

中国では先週末発表された7月の貿易収支で、輸出が前年同月 比8.3%減と市場予想を大きく上回る落ち込みとなった。中心レートの 大幅引き下げを受け、人民元相場は11日、同国が公定レートと実勢レー トを一本化した1994年1月以降で1日として最大の下げとなった。

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