欧州債上昇、中国が元切り下げ-ギリシャ合意で周辺国債も高い

11日の欧州債相場は軒並み上昇。中国がこ こ20年で最大の実質的な人民元切り下げに踏み切ったためで、深刻化す る景気減速を示唆するとの見方から債券需要が強まった。

中国の減速は世界経済への重しとなるほか、主要中央銀行が低金利 政策を長期にわたって維持するとの観測につながる。元の実質切り下げ で商品価格も下落。これもインフレ抑制要因となることから国債の魅力 を高めた。

この日は米国債も値上がり。中国の動きに米連邦公開市場委員会 (FOMC)がどう反応するのかが市場で意識され、来月の利上げ確率 は44%と、先週末の54%から下がった。

HSBCホールディングスの債券調査グローバル責任者、スティー ブン・メージャー氏は「債券市場には明らかに強気の展開だ」と指摘。 人民元の実質切り下げは「主要中銀1行による新たな緩和の動きだ。利 上げに近づいていた別の中銀は恐らく、考え直すのではないだろうか。 私は真っ先にFOMCのことを考えた。ディスインフレの圧力が通貨を 通じて世界のある地域から別の場所に移されつつある」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時29分現在、ドイツ10年債利回りは前日比7ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.63%。同国債(表面 利率1%、2025年8月償還)価格は0.69上げ103.60。

10年物の米国債利回りは9bp低下の2.13%。英国債利回りは10b p低下の1.82%。

この日はユーロ圏のいわゆる周辺国の国債も値上がり。ギリシャと 債権団が第3次救済策の条件で合意したためで、同国が欧州中央銀行 (ECB)への返済期限の20日に間に合うよう資金を得る道が開けた。

イタリア10年債利回りは5bp低下の1.78%。同年限のスペイン債 利回りは5bp下げ1.92%。

原題:Bonds Rise Around World as China’s Yuan Move Dims Rates Outlook(抜粋)

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