人民元、アップルの受託製造業者には恵みの切り下げに

突然の中国人民元切り下げは、米アップルか ら生産を受託している台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業と和碩聯合科技 (ペガトロン)の業績にプラスに作用する可能性がある。両社とも従業 員への報酬の大半を元で支払い、製品はドル建てで販売する。

中国人民銀行(中央銀行)は11日、過去20年間で最大幅となる人民 元の実質切り下げを実施。アップルは中国でのiPhone(アイフォ ーン)販売が減速する可能性を示唆しているが、同社を最大の顧客とす るホンハイとペガトロンには人民元切り下げが収益を押し上げる可能性 がある。

サンフォード・C・バーンスティーン(香港)のアナリスト、アル ベルト・モエル氏は「売上高に変化がなく、かつサプライヤーが受けた 恩恵をアップルに献上する必要がないと想定した場合、人民元切り下げ はサプライヤー企業の利益率を押し上げるはずだ」と述べた。

モエル氏によると、ホンハイの粗利益率は最大0.5ポイント押し上 げられる可能性がある。同社は従業員や現地の仕入れ元には元で支払う 一方、売上高はドルで得ている。

一方で、国内市場へのエクスポージャーが大きい中国企業は売上高 に占める元の比率が高いため、通貨切り下げの負け組に数えられる可能 性がある。ジェフリーズ香港のアナリストチームは11日付のリポート で、こうした企業の例としてパソコンメーカーのレノボ・グループ(聯 想集団)、スマートフォン(多機能携帯電話)販売の酷派集団(クール パッド・グループ)を挙げた。

原題:China Just Gave Apple’s Biggest Suppliers a Welcome Surprise (1)(抜粋)

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