シンガポール:4-6月はマイナス成長-通年の成長予想修正

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シンガポール経済は4-6月(第2四半期) にマイナス成長となった。2015年通年の成長率予想上限も引き下げら れ、政府が総選挙に向けて準備を進める中で見通しが悪化していること が示唆された。

シンガポール通産省が11日発表した4-6月期の国内総生産( GDP)改定値は前期比年率4%減。速報値は4.6%減で、ブルームバ ーグがまとめた予想中央値では速報値から変わらずと見込まれていた。 1-3月(第1四半期)は4.1%増に改定された。

15年のGDP予想は2-2.5%増。従来予想は2-4%増だった。

同省は「依然として外部の経済環境に主要な下振れリスクが幾つか ある」とした上で、「今年1-6月(上期)の世界経済動向は予想より 弱かった。経済全体にわたって成長ペースはばらつきが見られる公算が 大きいが、年内に世界の成長は徐々に上向く見込みだ」と説明した。

米欧のまだら模様の回復がアジア製品の海外需要を損なう中、輸出 依存型のシンガポール経済は中国の成長鈍化で打撃を受けている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのエコノミスト、 チュア・ハク・ビン氏(シンガポール在勤)は「下振れリスクを心配し ている」と指摘。「主な懸念は経済が依然として停滞していることだ。 世界的な金融危機時と同じくらい状況が悪化していることを示唆する指 標が増えている」と述べた。

業種別では製造業が前期比年率18.3%減。建設は2.9%増えたが、 サービス業は1.1%減少した。

4-6月期のGDP改定値は前年同期比では1.8%増と、12年以来 の低い伸び。ブルームバーグ調査の予想中央値は1.6%増だった。

原題:Singapore Trims Growth Forecast After GDP Fell Last Quarter (1)(抜粋)

--取材協力:Myungshin Cho.