中国:7月ファイナンス規模縮小-株価対策で新規融資は増加

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中国経済全体のファイナンス規模は7月に縮 小したが、当局の株価急落に歯止めをかける取り組みを受け、金融機関 向けの新規融資は増加した。

中国人民銀行(中央銀行)によると、7月の経済全体のファイナン ス規模は7188億元(約14兆2300億円)と、前月の1兆8600億元(当初発 表値)から減少。ブルームバーグが調査したエコノミストの予想値(1 兆元)に届かなかった。7月の新規融資は1兆4800億元と、エコノミス ト予想のほぼ2倍の水準に増加。人民銀が株価対策を支える中、8910億 元が金融機関向けだった。

全体のファイナンス規模が新規融資額より小さくなることは珍し く、7月のファイナンス規模は新規融資をこれまでで最も大きく下回っ た。生産者物価指数 (PPI)の低下加速や輸出減少に続き、経済全 体のファイナンス規模縮小が統計で示されたことで、追加刺激策を求め る圧力が一段と高まっている。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の大中華圏担当 エコノミスト、劉利剛氏(香港在勤)は「新規融資は実体経済向けでは なく、株価対策のため証券会社に対して行われた可能性がある」と指 摘。「これは実体経済が依然として苦境にあり、人民銀が具体的な金融 緩和策を講じる必要があることを示唆している」と述べた。

同時に発表された7月のマネーサプライ(通貨供給量)統計では、 M2が前年同月比13.3%増と、1年ぶりの大幅な伸びとなった。

原題:China’s Credit Slumps as Funds Used to Prop Up Stock Market (1)(抜粋)

--取材協力:Kevin Hamlin.

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