JPモルガン、米株の下げ警告-テクニカル面で弱気シグナル

10日の米国株は大きく上げたが、 米銀JPモルガン・チェースのテクニカルアナリストは先行きに警戒が 必要と注意を促している。

同行のジェーソン・ハンター、シルビア・シセリヌー両氏はリポー トで、今年に入って狭いレンジ相場となっている米株は今後下落に向か い、低迷期に入る恐れがあると分析した。

両氏によると、一般消費財とヘルスケア銘柄は強気な株価トレンド に最後まで乗り続ける主要業種だったが、その業種の最近の下落は弱気 シグナルになると指摘。

S&P500種株価指数のヘルスケア銘柄は先月20日から先週末まで に約2.5%下落。一般消費財もわずか3営業日でほぼ等しく下げた。

ハンター、シセリヌー両氏は「こうしたセクターはその他全ての業 種が既に変調を来しているか、調整局面入りする中で、最後まで強気基 調を続けてきた」と指摘。「これは国内株式市場の低迷を示唆するさら なる材料になる」とコメントした。

相場の勢いが失われたことに加え、10日の取引では上回ったもの の、S&P500種が2100の水準をなかなか維持できないことも両アナリ ストの見通しに影響を与えている。9月から10月上旬にかけての季節的 な弱さや、米金融当局が9月か10月に利上げに踏み切る可能性が高まっ ていることも考慮する必要があるという。

このため、ハンター、シセリヌー両氏が「理想的な目標」と呼 ぶ1940-1953程度までS&P500種が下げる公算がある。1940まで下落 することになれば、5月に付けた日中の過去最高値である2134.72か ら9.1%を超す下げとなる。

原題:JPMorgan Chart Gurus Say Don’t Get Too Excited About This Rally(抜粋)