父・世彰氏の選任、「勝利堅い」と村上絢氏-黒田電役員問題

電子部品商社の黒田電気の社外取締役に村上 世彰氏ら4人の選任を求めた投資会社のC&I Holdingsは、 自らの議案が賛成される可能性が高いとみている。議決権行使助言会社 の米インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ (ISS)が村上氏選任の議案に賛成の推奨を行ったためだ。

C&Iの最高経営責任者(CEO)で、世彰氏の長女でもある村上 絢氏が7日、ブルームバーグの電話取材で「3月末の外国人投資家比率 は44%、ほとんどがISSの議決権行使を委任する形になるだろう。20 -30%は賛成すると思う。勝利は堅いのではないか」と述べた。

絢氏は、「これまで外国人投資家にもISSにも何度も説明を行っ てきた。公平な判断をしてもらっていると思う」とし、外国人投資家の 賛成票がプラスされれば、「勝利する確率はかなり高い」とみる。村上 世彰氏やC&Iの共同株式保有割合は、7月17日の大量保有報告書によ ると16.1%、議決権ベースで約18%になる。

米ISSは6日、世彰氏ら4人の社外取締役選任を推奨すると投資 家向けリポートで明らかにした。現在の経営陣からは巨額の余剰金など について本質的議論が不足しており、4人が新たに加われば、業界の状 況やバランスシートの管理などで新たな見方を与えてくれるだろうとし ている。C&Iなどは6月、配当性向の低さや適切なガバナンスが行わ れていないなどとし、世彰氏ら4人の社外取締役の選任を提案、臨時株 主総会の招集請求書を提出した。

黒田電では、同議案に反対すると表明。ガバナンス体制を強化して いる上、現在の取締役6人中、社外は3人と半数を占めており、コーポ レートガバナンス・コードが求める標準以上の体制が既に機能している と説明した。

また、同社は7日にISSに対し、ISSがリポートで3年 間100%株主還元という村上氏らの主張を認めている点などに言及、 「成長投資に基づく企業規模の拡大という視点を無視した不適当な主 張」とし、受け入れられないとの見解を発表。株主に対し、臨時株主総 会で議案への反対を促す英文メッセージもホームページ上に掲載した。

一方、米議決権行使助言会社のグラスルイスは7日付で、「村上氏 らの提案は説得力がなく、100%の株主還元は現実的ではない」などと し、議案に反対する意向を示した。臨時株主総会は21日に黒田電大阪本 店で開かれる。

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