東電のJPX日経400不採用、不透明で説明必要-SMBC日興

日本取引所グループと日本経済新聞社が算出 するJPX日経インデックス400の定期銘柄入れ替えで、専門家の間で 事前に追加候補に挙げられていた東京電力の採用が見送られ、東電株 は10日の取引で一時9.3%安と急落した。SMBC日興証券では、見送 り理由が不透明で、投資家らに対する具体的な説明が必要とみている。

同指数のことしの定期銘柄入れ替えは7日に発表され、43銘柄が追 加、42銘柄が除外となった。8月31日に変更内容が反映される。不適切 会計問題が歴代3社長の辞任を招いた東芝、破産した海外子会社の債務 超過問題を抱えたLIXILグループが除外される一方、オリンパス、 東京建物などが追加された。日本取引所と日経新聞は、個別銘柄の選定 について説明を控えた。東電は、事前にSMBC日興とみずほ、野村、 大和の各証券が採用候補としていた。

SMBC日興証の伊藤桂一チーフクオンツアナリストは10日、「ど ういう理由で東電を外すに至ったのかが不透明。理由の説明が何もない 段階では、恣意(しい)的に外したと言われても何も抗弁できないので はないか」とブルームバーグの電話取材で話した。

JPX日経400は、日本企業の魅力を国内外へアピールする役割も 担うが、「透明性が担保されないと、投資家は何があるか分からないの で使えない。なぜ外れたのか、この説明はあるべきで、それが指数のプ ロバイダーとしての真摯(しんし)な対応」と同氏は指摘する。

JPX日経400は東証1・2部、マザーズ、ジャスダック上場銘柄 を対象とし、流動性などによるスクリーニングで1000社に絞り、3年平 均のROEと3年累積営業利益で各40%、選定基準日時点の時価総額 で20%のウエートを勘案、定量的な総合スコアを算出する。その上で、 「独立した社外取締役の選任(2人以上)」など定性的要素も踏まえ、 スコアの高い順に400銘柄を選定する仕組み。

東電については「ルールに従うと、どう考えても入れざるを得ない 状況にあった。東電の採用は市場のコンセンサスになっていた」と伊藤 氏は言う。

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