6月経常収支12カ月連続の黒字-貿易収支、3カ月ぶりに黒字

更新日時

モノやサービスを含む海外との総合的な取引 を示す経常収支は、6月速報で12カ月連続の黒字となった。貿易収支が 3カ月ぶりに黒字に転化したほか、海外投資からの配当金や債券利子な どの第1次所得収支の黒字幅も拡大した。

財務省が10日発表した国際収支統計によると、経常収支は5586億円 の黒字となった。前月は1兆8809億円の黒字だった。ブルームバーグの 調査によると予想中央値は7859億円の黒字。

貿易収支は輸出の持ち直しや原油の輸入額の減少を背景に1026億円 の黒字となった。うち輸出は5.6%増の6兆4563億円、輸入は4.6%減の 6兆3537億円。第1次所得収支は47.3%増の6569億円だった。

バークレイズ証券の森田京平チーフエコノミストは発表前のリポー トで、「3月決算企業の配当支払い月の6月に証券投資収益の支払いが 増えた結果、第1次所得収支の黒字幅が前月比で縮小する」とし、季節 要因で経常収支の黒字幅も前月に比べて縮小すると予想していた。

サービス収支は1714億円の赤字と、2カ月ぶりの赤字となった。旅 行収支は外国人旅行者数の増加で1044億円の黒字と、黒字に転化。黒字 幅も6月として過去最大を記録した。知的財産権等使用料の黒字幅も単 月で過去最大となり、赤字幅は前年同月比で縮小した。

この日、同時に発表した今年上半期の国際収支(速報)は8兆1835 億円の黒字となった。貿易収支は4220億円の赤字となったものの、赤字 幅は前年同期の6兆2014億円の赤字に比べて大幅に縮小した。第1次所 得収支は10兆5114億円と、黒字幅を拡大した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE