ギリシャ財務相:第3次支援の合意間近-アテネで協議続く

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ギリシャと同国の債権者は第3次ギリシャ支 援の条件で合意に近づいた。アテネでの協議は現地時間11日未明も続い ている。

交渉担当者はギリシャの財政見通しや支援規模など詳細を詰めてお り、支援プログラムは当初計画していた860億ユーロ(約11兆8000億 円)を最終的に若干上回る可能性がある。協議の非公開を理由に欧州当 局者2人が匿名を条件に明らかにした。アテネ通信(ANA)によれ ば、ギリシャの基礎的財政収支 (プライマリーバランス)につい て、2015年が国内総生産(GDP)比0.25%の赤字、16年が0.5%の黒 字、17年が1.75%の黒字、18年は3.5%の黒字とする目標で債権者と合 意が成立した。

ギリシャのツァカロトス財務相はアテネで10日遅く記者団に、債権 者との協議は「非常にうまく行っている」と発言。「彼らが議論の積み 重ねを望む問題があるが、近く合意に至ると楽観できそうだ。あす朝ま でに合意がまとまるかどうかは分からないが、近いだろう」と語った。 財務省が電子メールで発言テキストを送付した。

ギリシャ株は10日に上昇。間もなく支援合意に至り、ギリシャが欧 州中央銀行(ECB)に支払いを迫られる20日よりも前に各国議会の合 意条件に関する採決が可能になるとの見方が強まった。チプラス政権は 銀行の資本バッファーや融資返済に充てるため少なくとも200億ユーロ の資金供与を早急に受ける必要がある。

支援合意に達した場合、ギリシャ議会は債権者機関から求められた 一部の増税などの措置を14日に暫定的に予定されているユーロ圏財務相 会合前に承認する必要がある。債権者機関はECBと国際通貨基金 (IMF)、欧州委員会、欧州安定化メカニズム (ESM)。

徹底的に議論

ドイツ政府のザイベルト報道官はベルリンで、第3次支援交渉の速 やかな妥結が「望ましい」と述べた。ただ、合意を急ぐのではなく徹底 的に議論する必要があるとも指摘した。メルケル首相は3週間の休暇か ら戻り、12日にベルリンで閣議を招集、ギリシャ情勢の進展状況を話し 合う見込み。

ウニクレディトのグローバル・チーフエコノミスト、エリク・ニー ルセン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、ギリシャ 支援の合意実現について人々は「悲観的」過ぎると発言。「うまく行く かどうか分からないが、可能性を排除するつもりはない」と語った。

5週間にわたる休場後、先週3日に再開したギリシャ株式市場で は10日、指標のアテネ総合指数が支援合意への期待から上昇し、2.1% 高で終了した。7日までの5日間では15.2%下落して676.33と、終値ベ ースで3年ぶり安値に接近していた。ギリシャ銀行株の指標は先週58% 下げた。5日終値は1995年以来の低水準となった。

原題:Greece Sees Bailout Within Reach as Talks Continue in Athens(抜粋)

--取材協力:Jonathan Stearns.